丸? 四角? あんこ入り!? 地域によってこんなに変わる「お雑煮」のおはなし

公開日:2022/12/26

丸? 四角? あんこ入り!? 地域によってこんなに変わる「お雑煮」のおはなし

お正月に食べるメニューで外せないのが「お雑煮」。お雑煮を食べるという風習の由来は、神様に供えたお餅を神棚からおろし、そのご利益をいただいたという説や、もともと武家社会の料理だったものが庶民に普及していったという説など諸説あります。

 

「お雑煮」と呼ばれるようになったのは、さまざまな具材を煮合せて煮雑ぜ(にまぜ)たことが語源だと考えられており、歴史は古く、平安時代(8世紀末)からすでに食べられていたようです。

お雑煮をお正月に食べる理由

日本では、昔から特別な日である「ハレの日」にお餅を食べる風習がありました。

 

今でこそスーパーやコンビニでも手軽に入手できるお餅ですが、昔はとても貴重なものであり、また、神聖なものと考えられていたため、冠婚葬祭や接客時などの特別な日に食べられてきたのです。

 

新年を迎える特別な「ハレの日」であるお正月にお餅の入っているお雑煮を食べるのは、古くから受け継がれてきた日本文化の一部なのです。

地域によってこんなに違います! ご当地お雑煮6選

お雑煮の具や味付けは、地域や家庭によってレシピもさまざま。汁だけみても、関東、中国、四国、九州地方は「すまし」、大阪や京都など関西の一部、徳島、香川などでは「白みそ」、鳥取、島根の一部地域は「あずき」などなど……地域によって全く違うんですよ!

北海道のお雑煮

北海道、特に札幌で作られているお雑煮は角餅を使った鶏ガラだし雑煮。鶏ガラベースに少し砂糖を加えた出汁に鶏もも肉、大根、ごぼうの千切りとお餅が具材。

 

北海道は明治時代から大正時代にかけて、さまざまな地域から人が移住した土地なので、お雑煮の味付けや具材もバリエーション豊かなのが特徴です。それぞれの故郷の味を引き継いでいるのでしょう。

新潟県のお雑煮

新潟のお雑煮は具材が豪華! 新潟の一部地域のお雑煮は、醤油ベースのすまし汁に鮭といくらを具材にした親子煮です。川で生まれ、海に出て過酷な環境を生き抜き、再び生まれた川に帰ってくる出世魚でもある鮭と、その卵であるいくらは子孫繁栄の縁起物だと考えられていたのが由来です。

 

鮭といくら以外に、根菜類やしいたけなど寒い冬でも手に入りやすい具材がたっぷり入っているのが特徴的です。

東京都のお雑煮

東京は角餅とすまし汁のお雑煮。かつおと昆布で出汁をとった醤油仕立てのすまし汁に、鶏もも肉、椎茸、小松菜、人参、三つ葉などが具材です。

 

庶民がお雑煮を食べるようになった江戸時代、人口が集中していた江戸では丸餅よりも一度にたくさん作ることができる角餅がメジャーだったのではという説もあるそうです。

京都府のお雑煮

京都のお雑煮は、丸餅に白みそ+ゆずの皮を使った白みそ雑煮。白みその汁に鶏もも肉、里芋、人参、ほうれん草などが具材として入ります。

 

お餅は焼かずに煮たものを入れるのも京都のお雑煮の特徴。関西で丸餅が使われる理由には、丸い形が「円満」を意味する縁起物だと考えられていたからという説があります。

鳥取県のお雑煮

鳥取のお雑煮は丸餅と小豆を使った小豆雑煮。ぜんざいに似ていますが、出汁で煮込んでいるのでぜんざいより甘くないのが特徴的。小豆の赤色が邪気を払うと考えられ、「ハレの日」に食べられていたのが由来だともいわれています。ちなみに鳥取のお隣、島根県ではお餅の中にあんこが入ったあんこ餅をお雑煮に使用する地域もあるそうです。

福岡県のお雑煮

福岡のお雑煮は丸餅に焼きあご出汁ベースのすまし汁を使った博多雑煮。具材は大根、人参、椎茸などに加え、もっとも特徴的な具材であるブリとかつお菜が入ります。博多では、嫁の里に年末「嫁さんぶりがよい」と大きなブリを一本持っていく風習がありました。そのため正月のおせちの材料や雑煮に使用されるようになったのが由来だと考えられています。

沖縄県ではお雑煮の風習はない!?

かつて琉球王国だった沖縄では、本土のようにお正月にお雑煮やおせち料理を食べる風習がありません。沖縄では御三味(ウサンミ)という重箱に料理を詰めた料理とオードブルなどのお惣菜、汁物は中身汁を食べるのが基本です。中身汁とは豚のモツの汁物で、特に小腸や胃を具にした吸物です。

 

戦後から令和にかけてお雑煮を食べる家庭も増えてきているようですが、本土からの移住者がその家族で食べているのがほとんどのため、沖縄のお雑煮はコレ! というものはありません。

お雑煮におすすめのお椀

お雑煮の盛り付けは蓋のついている雑煮椀を使うのがマスト。雑煮椀は汁椀と比べて深くて大きいものがほとんどなので具材がたっぷりのお雑煮にピッタリです。昔から「ハレの日」に使う雑煮椀は漆塗りのお椀を使うのが定番ですが、最近ではデイリー使いもできるスタイリッシュなデザインや木製のデザイン雑煮椀も人気があります。

Amazonで人気の雑煮椀をピックアップ!

雑煮椀を買いたいけれど、どのようなものを選べばいいかわからない……。そんな人におすすめのAmazon売上ランキング上位の雑煮椀をご紹介します。

まえじゅう漆器 雑煮椀 光輪松 黒内朱 伝統工芸 山中塗り

新春を迎えるために必要不可欠な漆器。日本の伝統工芸の”山中漆器”は高級感のあるデザインが幅広い年齢層の人に支持されています。

 

  • サイズ:13.5×11.5cm
  • 重量:220g
  • 材質:フェノール樹脂
  • 塗:ウレタン
  • 原産国:日本
  • 容量:450ml

 

山中塗 食洗機対応 レンジ羽反雑煮椀 溜渕金

シンプルなデザインで使う人を選ばないのが人気のポイント。食洗機対応なのもうれしいですね。

 

  • サイズ:14×9.8cm
  • 重量:約175g
  • 原産国:日本
  • 容量:約440ml

 

宮本産業 汁椀 ホワイト 雑煮椀 仙才型 富士山

スタイリッシュなホワイト雑煮椀。シンプルなデザインの中にゴールドで描かれた富士山がキュート。若い世代に人気の高い雑煮椀です。

 

  • サイズ:12.6×12.6×10.4cm
  • 原産国:日本
  • 容量:約500ml

 

山中漆器 雑煮椀 銀ラメ

シルバーのシンプルなデザインの雑煮椀は色違いでゴールドも販売されています。お祝い事にピッタリですし、普段の食卓にも使っても華やかになる人気の雑煮椀。

 

  • サイズ:12.7×10cm
  • 重量:10g
  • 生産国:日本

 

福井クラフト 詩季 雑煮椀 溜日月

シルバーとゴールドのドットがおしゃれな雑煮椀。伝統と現代のデザインが融合したおすすめの雑煮椀です。

 

  • サイズ:12.1×12.1×9.2cm
  • 重量:180g
  • 生産国:日本

 

まとめ

お正月になると当たり前のように食べていたお雑煮ですが、その歴史や由来を知ることで、今後はお雑煮を食べるときの心構えも変化するはず。また、実家や嫁ぎ先の伝統的な味を引き継ぐことで、家族の歴史にも触れることができますね。

味付けや具材が異なる他の県や地域のお雑煮を参考に、今まで作ったことのないお雑煮にチャレンジしてみたり、食べ比べをするのも楽しそう! こだわりの雑煮椀を使ってお雑煮を食べながら、無事に新年を迎えることができた喜びを家族でお祝いしましょう。

文/丸山寛子

こちらのサービスをご利用になるには無料会員登録が必要です

すでに会員の方こちら

初めてご利用の方はこちら

閉じる