年末年始は除夜の鐘を聴いたり、初詣に行ったり、家族で行事を楽しむことが多いですよね。
そもそも除夜の鐘はなぜ108回鳴らすのか、初詣の参拝にはどんな意味があるのかご存じですか?
知っているようで意外と知らない雑学を知ることで、いつもの行事がもっと楽しくなるかもしれません。
この記事では、大人も子どもも「へぇ!」と思わず感心してしまう面白い雑学を5つご紹介します。
年末年始は除夜の鐘を聴いたり、初詣に行ったり、家族で行事を楽しむことが多いですよね。
そもそも除夜の鐘はなぜ108回鳴らすのか、初詣の参拝にはどんな意味があるのかご存じですか?
知っているようで意外と知らない雑学を知ることで、いつもの行事がもっと楽しくなるかもしれません。
この記事では、大人も子どもも「へぇ!」と思わず感心してしまう面白い雑学を5つご紹介します。
大晦日の夜、全国各地のお寺で響き渡る「除夜の鐘」。
この鐘が108回鳴らされる理由をご存じでしょうか?
実はこの数字には、「人間の煩悩(ぼんのう)」が関係しています。
仏教では、私たちが日々抱える悩みや欲望、迷いなどを「煩悩」と呼び、その種類が108個あると考えられています。
例えば、「見たい」「聞きたい」といった五感に関するものや、「怒り」「嫉妬」などの感情的なものが含まれます。
除夜の鐘をつくたびにこの煩悩をひとつずつ取り払っていき、心を清めて新しい年を迎えようという意味が込められているのです。
子どもに「煩悩って何?」と聞かれたら、「欲しいものが増えたり、イライラしちゃう気持ちのことだよ」と答えてもいいですね。
大晦日の夜、鐘の音を聞きながら「どんな煩悩をなくしたいかな?」と家族で話し合ってみるのもおすすめです。
年明け最初の行事として欠かせない初詣。
神社やお寺で、新年の健康や幸せを願う方も少なくないと思います。
しかし、参拝の正しい方法については知らない方も多いのではないでしょうか?
まず、神社での参拝は「二礼二拍手一礼」が基本です。
手水舎(てみずしゃ)で手と口を清めた後、鈴を鳴らしてお賽銭を入れます。
そして、ゆっくりと2回お辞儀をし、2回手を打ち、最後にもう一度お辞儀をします。
一方、お寺では静かに合掌するのが作法です。
お賽銭の金額についても少し気を配ると良いでしょう。
特に「5円玉」は「ご縁がある」として縁起が良いとされています。11円(1円が2枚で「良い縁」とされる)や25円(「二重に良い縁」)もポジティブな意味があります。
逆に10円は「遠縁」を連想させると敬遠されることもあるので、注意が必要です。
お正月の風物詩といえば「鏡餅」。
鏡餅は、新年に幸福をもたらすとされる「年神様(としがみさま)」を迎えるための供え物です。
昔から、日本では鏡が神聖なものとされており、鏡餅の丸い形はその鏡を模しています。
また、二段重ねになっているのは、「重ね重ね幸せが続くように」という願いが込められているからです。
さらに、鏡餅に添える橙(だいだい)にも意味があります。「代々(だいだい)」と同じ音を持つ橙は、子孫繁栄や家系の繁栄を象徴しています。
つまり、鏡餅は家族の健康と幸せを願う、お正月ならではの縁起物なのです。
年末に欠かせない「大掃除」。
面倒に感じる方も多いかもしれませんが、実はこの習慣には昔からの由来があるのです。
大掃除の起源は、昔から行われている「すす払い」という行事です。
この「すす払い」は、1年間の生活で溜まったホコリや汚れを払い落とすことで、家を清める意味があります。
また、新年の幸福をもたらす「年神様」を気持ちよく迎えるために、家をきれいに整えるのが目的でした。
仏教的な考え方では、掃除には単に汚れを落とすだけでなく、心を清らかにする効果もあるとされています。
大掃除は現代の私たちにとっても、新しい年を前に心をリセットするために必要な時間かもしれません。
お正月になると話題に上がる「干支(えと)」、2025年は巳年ですね。
干支の起源は古代中国にあります。
動物それぞれに象徴的な意味が込められていて、ネズミは「繁栄」、ウマは「成長」、そして辰(龍)は「力強さ」と「理想」を表すとされています。
2025年の干支であるヘビ(巳)は、古来より豊穣や金運を司る神様として祀られることもあり、神聖な生き物として認識されてきました。
たくましい生命力があり、脱皮をするたびに表面の傷が治癒していくことから、医療、治療、再生のシンボルともされています。
また、十二支の順番にも面白い伝説があります。
一説によれば、神様が動物たちに「新年の挨拶に来た順番で干支にする」と告げたところ、ネズミが牛の背中に乗り、ゴール直前で飛び降りて1番になったという話が有名です。このような昔話をお子さんに話してあげると、干支への興味が広がるかもしれません。