冬に旬を迎えるおいしい果物。あったかいお部屋で何を食べようか選ぶのも楽しいですね。
今回は冬におすすめの果物とその栄養素、そしておいしい果物の選び方までご紹介します。
冬に旬を迎えるおいしい果物。あったかいお部屋で何を食べようか選ぶのも楽しいですね。
今回は冬におすすめの果物とその栄養素、そしておいしい果物の選び方までご紹介します。
冬といえば、こたつでみかんですね。もはや冬の風物詩でもあるみかんは、冬の大定番の果物です。
みかんはインドの近くが原産といわれていますが、温州みかんは原産から派生した日本独自の果物です。
みかんには「有田みかん」「愛媛みかん」などがありますが、このように土地の名前をつけて売られることが多いようです。
カロテノイドの一種であるβクリプトキサンチン。オレンジやみかんの色はこの色素によるものです。
オレンジよりも温州みかんの方が10倍ほど多く含まれているそう。さらに、みかん3個ほどで骨粗鬆症の予防にも効果があるのだとか。
また、人ではなくマウスの実験ではありますが、肥満や糖尿病にも効果が見られたそうです。人にも嬉しい結果が期待できそうですね。
ヘスペリジンはみかんの皮や袋、白いスジのところに含まれている成分です。
血管を強くしてくれるだけでなく、血流を良くして身体をあたためてくれる効果があるとされています。まさに寒い冬に摂りたい成分ですね。
りんごも冬定番の果物ですね。冬になるとレーズン入りのアップルパイを作ってみんなで食べるのが我が家の定番です。
欧米には「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざもあります。そんなりんごの栄養素をみていきましょう。
りんごは人間が食べた世界最古の果物といわれており、その起源はなんと8000年ほど前なのだそう。
現在世界にあるりんごの種類は7500種類ほどと、非常にバラエティ豊かなことが分かります。
あまり聞き馴染みのない名前かもしれませんが、りんごに含まれるポリフェノールの約6割がプロシアニジンです。嬉しいことにりんごであれば、どの種類にも含まれています。
ポリフェノールといえば、緑茶に含まれる「カテキン」や赤ワインで有名な「レスベラトロール」も有名ですね。プロシアニジンはこれらよりも、さらに抗酸化作用が高いといわれています。
りんごはカットして時間が経つと茶色くなってしまいますが、変色前に食べる方が効果的だそうですよ。また、熱に弱いため、生で食べるのがおすすめです。
リンゴ酸は野菜や果実によって作られる有機酸の種類の一つです。
有機酸にはほかにクエン酸や乳酸などがありますが、リンゴ酸は食事をエネルギーに変換する「クエン酸回路」を活発にすることで身体を疲れにくくし、疲労回復に効果があるとされています。
クリスマスケーキに欠かせないいちご。こちらもやはり、冬おすすめの果物です。
実は、植物の特性をみると「野菜」であるいちご。農林水産省の作物の統計調査でも野菜に含まれています。
しかし、実際は果物のように食べられていることから「果実的野菜」とも呼ばれているそうです。
ビタミンCはコラーゲンを生成するために欠かせない栄養素です。
冬はアツアツな食べ物で温まりたいですよね。
鍋などを食べる機会が増える冬は、熱に弱く水に溶けやすいビタミンCがなかなか摂りにくい季節なので、生で食べるいちごはぴったりです。そのまま食べてもよし、スムージーにしてもおいしいですよ。
乾燥はお肌の大敵です。冬は乾燥しやすいため、ビタミンCを摂ってお肌を守りましょう。
葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンです。
胎児の細胞の分裂や成長に大きく関わる栄養素のため、特に女性は妊娠前から産後にかけて摂ることが重要とされています。
造血や代謝にも関与しているので、普段から摂りたい栄養素でもあるのです。
赤血球を増やし、血流を良くする働きがあり、脳梗塞や動脈硬化のリスクを軽減します。冷えや生理痛などを和らげ、血流が良くなることで、お肌のくすみや肌荒れを改善してくれる効果もあるとされています。
また、代謝がアップすることで、便秘改善や免疫力を高める効果もあるのだとか。
妊娠中だけではなく普段から葉酸を摂取することで、健康や美容に一役買うことが分かりますね。
意外かもしれませんが、キウイの旬は冬なのだそう。筆者は一年中食べているような気もしますが、詳しくみてみましょう。
キウイフルーツという名前はニュージーランドの国鳥である「キウイ」に由来しています。
木を植えてから4〜5年しないと収穫ができないのですが、実がなると毎年収穫することができます。
食物繊維は善玉菌と一緒に摂ると、食物繊維が善玉菌のエサとなり腸内環境が整います。腸内環境が整うと免疫力がアップしますよ。
他にも血糖値の上昇を抑えたり、血中のコレステロール濃度を低下させるなどの嬉しい効果もあります。
日本人は食物繊維摂取量が不足気味のため、積極的に摂りたい栄養素でもあります。
カリウムは身体の中で浸透圧を調整したり、余分なナトリウムを排出したりするので、塩分の摂りすぎを調節し、むくみを解消する働きがあります。
カリウムが不足してしまうと、倦怠感や食欲不振、精神障害や不整脈を引き起こしやすくなります。
一般的に、体内でカリウムが過剰になることはほとんどありません。
しかし、腎機能障害がある方や医師にカリウム制限を受けている方は、キウイのようにカリウムを多く含む果物を食べるときには注意が必要です。