納豆は、日本を代表する発酵食品として、古くから親しまれてきました。
独特の風味と粘り気が特徴で、ご飯のお供やさまざまな料理の食材として活躍してくれます。忙しいご飯どきのあと一品として助けられてきた方も多いのではないでしょうか。
筆者は子どもの頃はあのねばねば食感と匂いが少し苦手でしたが、今や大好物になりました。
現在では一年中食べることのできる納豆ですが、実は旬があることをご存知でしょうか?
今回は、納豆の旬と栄養、そしてお手軽に栄養アップのできる食べ合わせについて詳しく解説します。
納豆は、日本を代表する発酵食品として、古くから親しまれてきました。
独特の風味と粘り気が特徴で、ご飯のお供やさまざまな料理の食材として活躍してくれます。忙しいご飯どきのあと一品として助けられてきた方も多いのではないでしょうか。
筆者は子どもの頃はあのねばねば食感と匂いが少し苦手でしたが、今や大好物になりました。
現在では一年中食べることのできる納豆ですが、実は旬があることをご存知でしょうか?
今回は、納豆の旬と栄養、そしてお手軽に栄養アップのできる食べ合わせについて詳しく解説します。
納豆の旬、聞いたことはありますか?
筆者は恥ずかしながら納豆に旬があることを知りませんでした。実は昔から冬の季語としても使われてきたんですよ。
納豆の旬は、原材料の大豆の収穫時期と深い関係があります。
大豆の収穫時期は11月〜12月。そして、納豆の旬は1月〜2月頃です。
収穫してから数か月貯蔵した豆で納豆を作ると、新豆の特徴であるふっくらとした食感と優しい甘さをキープしたまま、水分が抜けることで大豆の旨みが凝縮された奥行きのある味の納豆になるのだそう。
現在ではあまり季節感のない納豆ですが、実は俳句や小説では冬の季語として用いられてきました。
あの有名な松尾芭蕉や与謝蕪村の句にも使われています。また、夏目漱石の小説にも、納豆売りの声がこれからの厳しい冬を連想させるものとして登場しているんですよ。
納豆が体に良いということは有名ですが、どのように体に良いのか細かく知っている方は少ないかもしれません。
今回は納豆の栄養について詳しく説明します。
「畑の肉」とも呼ばれる大豆を使った納豆は、良質なたんぱく質がたっぷり含まれています。
たんぱく質は筋肉・皮膚をはじめ、臓器や血液など、体中のあらゆる組織を構成しています。ほかにもホルモンや抗体などの原料となる物質で、人体に欠かせない栄養素です。
たんぱく質が不足すると、爪が割れやすくなったり肌が荒れやすくなったりします。筋力も低下し疲れやすくなり、肥満を招くもとにもなります。
ほかにも冷えやむくみが生じる場合もあるんですよ。
ナットウキナーゼ、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。納豆のねばねばに含まれている、たんぱく質分解酵素のことです。
ナットウキナーゼには、血栓を溶かして血流を良くしてくれる働きがあります。
血栓は深夜から早朝にかけてできやすいといわれています。そのため、ナットウキナーゼを多く含む納豆を食べるなら夕食時がいいとされているそうですよ。
筆者も、食べたくなるのはなぜかいつも夕食時。体が欲しているのでしょうか……?
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類あるのをご存知ですか?
納豆はその2種類の食物繊維をバランスよく含んでおり、効率よく摂ることができるのが特徴です。
水溶性食物繊維は急激な血糖値の上昇を抑えたり、余分なコレステロールを排出してくれたりする働きがあります。
不溶性食物繊維は水を吸って膨らむ性質があり、腸の中で膨らんで排便を促してくれる効果があるとされています。
食物繊維が不足しがちな日本人にとって、納豆は強い味方! そのまま食べられるので、手軽に補うことができますよ。
「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、脂溶性のビタミンです。
抗酸化作用があり、血液中のLDLコレステロールの酸化を防ぎ、加齢による動脈硬化や脳卒中、心疾患などを予防してくれる効果が期待できます。
血行促進の働きもあり、肌の新陳代謝を高めることでシミやそばかすのもとになるメラニンを排出してくれる効果もあるんですよ。
ビタミンB2はエネルギー代謝に関わる水溶性のビタミンです。
特に脂質の代謝に深く関わっているため、脂っこい食事が好きな方や逆にダイエットで食事制限をしている方は不足しないよう摂取してほしい栄養素です。
ほかにも、体力仕事やスポーツをする方など、エネルギー消費量が多い方はビタミンB2が不足しやすいため、意識して摂れるといいですね。
ビタミンKはカルシウムを骨に沈着させる働きがあり、骨密度の低下を防いでくれます。女性は男性よりも骨粗鬆症になるリスクが高いため、積極的に摂りたい栄養でもあります。
実際に骨粗鬆症の薬としても使われているんですよ。
骨密度が低すぎる筆者……なるべく納豆を食べるようにしたいと思います。
毎日時間に追われる日々だからこそ、効率を求めたい! そんな方におすすめな、納豆の栄養をとても簡単にアップできる食べ合わせをご紹介します。
しらすはカルシウムを多く含んでいます。また、しらすに含まれるカルシウムは吸収率も高いのが特徴です。
納豆に含まれるビタミンKと一緒に摂ることで、さらに吸収率アップが期待できます。
ねぎに含まれる硫化アリルは、納豆に豊富なビタミンB2と一緒に食べるとビタミンB2の吸収率をアップさせてくれるといわれています。
納豆には刻んだねぎをたっぷりのせていただきましょう。昔からあるこの食べ方は、おいしいだけではなく理にかなった食べ方なのですね。
言わずと知れた発酵食品、キムチ。
合わせて食べると納豆の納豆菌がキムチの乳酸菌の増殖を助けてくれるため、菌の相乗効果により腸内環境の改善を促してくれますよ。
キムチの辛味で醤油を使う量も減るので減塩効果も期待できそうです。
肌荒れが気になる方は、ビタミンB6を含むかつお節を一緒に摂るのがおすすめです。
コラーゲンの生成を助け、新陳代謝を促して綺麗なお肌へと導くのを助けてくれますよ。