招き猫や化け猫など、猫は日本人の歴史や文化と深く関わる生き物です。
日本では、2月22日が「猫の日」に定められました。
この記念日をきっかけに、私たちにとって身近な「猫」という生き物についてより理解を深めましょう。
この記事では、猫の日の概要や猫の能力・トリビアについてご紹介します。
招き猫や化け猫など、猫は日本人の歴史や文化と深く関わる生き物です。
日本では、2月22日が「猫の日」に定められました。
この記念日をきっかけに、私たちにとって身近な「猫」という生き物についてより理解を深めましょう。
この記事では、猫の日の概要や猫の能力・トリビアについてご紹介します。
一般社団法人「ペットフード協会」が発表した2024年の調査によると、全国の猫の飼育数は約915万頭に上るそうです。
同年の犬の飼育数約679万頭と比較すると、猫の愛好家がいかに多いかが分かります。
日本における「猫の日」の概要や、世界の猫の日をご紹介します。
猫の日は、猫の鳴き声「「ニャン(2)、ニャン(2)、ニャン(2)」にちなんで制定された記念日です。
1987(昭和62年)、猫の日実行委員会とペットフード工業会(現:ペットフード協会)が全国の愛猫家にアンケートを行い、複数の日付候補から2月22日を選定しました。
猫の日の趣旨は「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめること」です。
猫の日には猫の適切な飼い方や管理についての啓発活動や、猫関連のイベントが全国各地で行われます。
愛猫家はもちろん、猫を飼っていない人も猫についての知識を深めるチャンスです。
「猫の健康診断の日」とは、一般社団法人Team HOPEが定めた記念日です。
一般社団法人Team HOPEの調査によると、健康そうに見える猫でも、約32%の猫が病気や異常を抱えているのだそうです。
猫に健康診断を受けさせることは、病気や異常の早期発見・早期治療につながります。
病院を嫌がる猫は非常に多く、猫を病院に連れて行くことは飼主にとっても猫にとってもストレスがたまる行為です。
とはいえ、異常が現れてから病院に連れて行ったのでは、手遅れになるかもしれません。
猫に定期的な健康診断を受けさせることは、大切な猫と長く暮らすためには必要です。
猫を飼育している家庭は世界中にあり、猫は人間にとって大切な家族。
8月8日は、世界共通の「世界猫の日 (International Cat Day)」です。
このほか以下の国などが、独自に猫の日を定めています。
また世界には、「黒猫の日」を定めている国もあります。
欧米諸国では、黒猫は魔女と結び付けられてきた不吉な存在です。
黒猫に対する悪いイメージを払しょくするため・黒猫を保護するため「黒猫の日」が制定されました。
猫は身近な生き物ですが、能力や特性は意外に知られていません。
ここからは、猫の身体能力や特性についてご紹介します。
猫の祖先は、単独行動で狩りを行っていたそうです。
猫の体は「狩り仕様」に特化して進化しており、高い身体能力を持ちます。
猫の驚異的なジャンプ力は、強い後ろ足によるものです。
単独で狩りをしていた猫は木登りやジャンプの必要があり、長い時間をかけて強い後ろ足を獲得しました。
また猫の体は244本の骨で構成されており、人間よりも約40本多い構造です。
肋骨や腰椎の数が多い分、背骨を柔軟に動かすことができます。
また猫は鎖骨が小さく、肩甲骨とつながっていません。
前足を折り込みやすく、頭さえ入ればどこにでも侵入できます。
さらに猫にはレーダーともいえるヒゲがあり、バランス感覚も人間以上です。
猫はヒゲを使って障害物との距離や周囲の状況を測っており、高い場所や狭い場所も危なげなく移動できます。
猫は記憶力に優れており、「短期記憶」の保持については人間よりも優れているといわれます。
短期記憶とは、数秒から数分の間のみ保持される記憶です。
例えば「買い物に行く前に、買う物をメモする」「レシピを見ながら料理を作る」などの場面では、短期記憶が活用されています。
猫の短期記憶は人間より20倍優れているという調査結果もあるそうです。
猫は「3日離れれば飼主を忘れる」などと言われますが、記憶力が悪いわけではありません。
猫は興味のあること・大切なことはきちんと覚えています。
ただ猫の特性として「興味のないことは覚えない」ため、飼主にとっては「そっけない」と感じられることが多いのかもしれません。
参考:【獣医師執筆】すぐに忘れるのはウソ!? 猫の「記憶力」について分かってきたこと|記事|わんにゃ365|今日も明日もワンダフル!
人間と同様に、猫にも利き手があります。
学術誌『Animal Behaviour』に発表された研究によると、猫の約3/4が左右どちらかの手を優先的に使っていることが分かりました。
優先する手は猫の性別によって異なり、オスが「左利き」メスが「右利き」の傾向があるそうです。
猫の利き手を知りたい人は、猫の行動をじっくり観察してみてください。
50回以上の行動を観察することで、猫の利き手を把握しやすくなります。
ただし猫には個体差があるため、全ての猫に当てはまるわけではありません。
猫には「そっけない」「気分屋」などのイメージがありますが、ボディランゲージや鳴き声のバリエーションは豊かです。
猫の気持ちを理解して、コミュニケーションを深めましょう。
猫とコミュニケーションを取るポイントをご紹介します。
猫がどんな気分なのかは、表情や体の状態で分かります。
猫同士は体でコミュニケーションを取ることが多く、そもそも無駄な鳴き声は外敵を呼び寄せるリスクがあります。
そのため、たくさん鳴くおしゃべりな猫は、外猫よりも家で飼われている猫の方が多いそうです。
猫の鳴き声のバリエーションは、以下のものがあります。
上記の鳴き声は、あくまでも一般例です。
「ギニャー」という鳴き声やサイレントニャーが体調不良を訴えているケースもあります。
鳴いている猫にいつもと違う様子が見られたら、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。