【管理栄養士監修】食べる紫外線対策! 今すぐ取り入れたい身近な食べ物とは?

公開日:2025/05/29

【管理栄養士監修】食べる紫外線対策! 今すぐ取り入れたい身近な食べ物とは?

春から夏にかけて気になるのが紫外線。近ごろは特に暑くなる日が増えて、日差しの強さが確実に増してきているのを実感します。

 

紫外線対策といえば、日傘や日焼け止めを使うのが定番ですよね。でも実は、「食べ物」でも紫外線対策ができるんです!

 

今回は、そもそも紫外線とは何なのかという素朴な疑問から、なぜ肌や体に影響を与えるのか、日焼け止めの表示について、そして内側からの紫外線ケアに役立つ食べ物までたっぷりとご紹介します。

紫外線とは?

紫外線というワードは、今や当たり前のように耳にしますよね。実は、私たちに影響を与える紫外線は主に2種類あることをご存知でしょうか?

紫外線のメリット、デメリットも一緒に見ていきます。

そもそも紫外線とは?

紫外線(UV)は太陽から出ている光の一種で、目には見えません。

特に肌に影響を与えるのが「UV-A」と「UV-B」という2種類の紫外線です。どちらも生活の中で自然に浴びてしまうものなので、注意が必要です。

UV-A

肌の奥(真皮)まで届き、肌の老化を進めるといわれています。

皮膚がすぐに黒くなるのはこのUV-Aによるものです。これは紫外線が肌の奥深くに浸透しないように、体内でメラニン色素が働くことによって起こる、皮膚の防衛反応なんです。長期的に浴びると、シワやたるみの原因にもなってしまいます。

UV-B

肌の表面にダメージを与え、赤くなり、ひりひりする炎症(サンバーン)を引き起こします。

また、メラニンの生成を促進し、シミの原因にもなります。

なぜ紫外線は体に悪いの?

紫外線を必要以上に浴びることで、肌の細胞がダメージを受けて活性酸素が発生します。この活性酸素が、先述したようにシミやシワを作る原因となるんです。

さらに長期的に見ると、免疫機能の低下や皮膚がんのリスクが上がるといわれています。

 

日焼けをしていると活発で健康的、という印象を受けるかもしれませんが、「浴びすぎは体に良くない」というのが当たり前になっていますよね。

紫外線の良いところは?

私たちの体は紫外線を少しだけ必要としています。というのも、紫外線を浴びると体内でビタミンDが活性化され、骨の形成や代謝をサポートしてくれるからです。

過剰に浴びることは有害ですが、適度な量なら必要な存在なのですね。

日焼け止めのPAとSPFの違いは?

紫外線対策に欠かせない日焼け止め。

パッケージに書かれている「PA」と「SPF」の違いについても知っておきましょう。

PA

PAは「Protection Grade of UVA」の略で、UV-Aに対する防御効果を示しています。

PA+から、PA++++の4段階で表示されます。+が多いほど予防効果が高いことを示しています。

SPF

SPFは「Sun Protection Factor UVB」の略で、こちらはUV-Bに対する防御効果を示しています。

1から50までの数値で表され、51以上は50+となります。SPFの数字が大きいほど、より長時間肌を守る効果が続きます。

 

一般的に、何も塗らずに紫外線を浴びた場合、日焼けするまでにかかる時間は20分が目安です。これを基準に、「SPF30」の日焼け止めなら30倍(20分×30)=600分間肌を守る効果があるとされています。

ただし、実際は汗や皮脂、摩擦などで落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直す必要があります。

 

紫外線から肌を守る日焼け止めですが、塗ることで肌の負担になることもあります。春先はPA・SPFが低いもの、夏は高いものというように、季節やシーンによって使い分けるのがおすすめです。

紫外線対策に効く食べ物とは

紫外線の浴びすぎを防ぐことが最も効果的ですが、毎日の食事で内側から肌を守ることも大切です。

ここでは、紫外線ダメージを和らげてくれる栄養素と、それらを多く含む身近な食べ物をご紹介します。

ビタミンCを含む食べ物

紫外線による活性酸素を抑えながら、コラーゲン生成をサポートしてくれる心強い存在です。また、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、すでにできている色素沈着を薄くする働きも期待できます。紫外線から肌を守るために、欠かせないビタミンです。

 

赤ピーマンやブロッコリー、カリフラワー、キウイなどに豊富に含まれています。

ビタミンEを含む食べ物

細胞膜の酸化を防ぎ、肌の若々しさを保つサポートをしてくれるビタミンです。ビタミンCと一緒に摂ることで、相乗効果も期待できますよ。

 

小麦胚芽やアーモンド、かぼちゃ、うなぎなどに多く含まれています。

βカロテン(ビタミンA)を含む食べ物

体内で必要に応じてビタミンAに変わり、肌のバリア機能や免疫力を保つ働きをしてくれます。また、βカロテン自体にも強力な抗酸化作用があるとされています。

 

にんじん、ほうれん草、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に豊富です。

ビタミンB2を含む食べ物

肌の新陳代謝を促し、細胞の再生や成長をサポートしてくれる水溶性ビタミンです。

 

レバーや海苔、アーモンドなどに多く含まれ、元気な肌作りに一役買ってくれますよ。

亜鉛を含む食べ物

欠乏すると味覚障害を発症することで知られている亜鉛。実は細胞の再生に欠かせないミネラルで、肌を健やかに保つためにとても大切な栄養素です。足りなくなると、紫外線に対する肌の抵抗力が落ちることもあるといわれています。

 

牡蠣やビーフジャーキー、煮干しなどから効率よく摂ることができます。

まとめ

紫外線対策というと外側からのケアに目が向きがちですが、実は毎日の食生活こそが美肌作りの土台になっています。
どれも特別な食べ物ではなく、身近に手に入るものばかりでしたよね。日々の食事に少し意識して取り入れるだけで、未来の肌に大きな違いが生まれるかもしれません。

これからは内側からも紫外線対策を意識して、わくわくする季節を思いきり楽しみましょう!


文/hal

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