暑くなってくると無性にそうめんが食べたくなってきませんか? 夏バテ気味で食欲のない日でも「そうめんだけは食べられる!」なんてこともありますよね。そんな夏の風物詩、そうめんを深掘りします。基本の茹で方、アレンジレシピなどぜひ参考にしてくださいね!
そうめんって何?
普段何気なく食べているそうめんですが、どのように作られているか、何からできているかを知っていますか?
手延べそうめんと機械麺の違いは?
そうめんには、「手延べそうめん」と機械製麺によって作られる機械麺の2種類があります。
どちらも小麦粉、水、塩が原料。
手延べそうめんは、生地の表面に植物油を塗り、ねじりながら細く引き延ばしていき乾燥させます。一方、機械麺は薄く伸ばした生地を細く切ってから乾燥させます。
ねじりながら伸ばす工程を繰り返すことで、グルテンが切断されずに一定方向に揃うため、手延べそうめんの方がコシがあってツルっとした喉ごしのある麺に仕上がります。さけるチーズを思い浮かべると分かりやすいかもしれませんね。
ひやむぎとうどんとの違いは?
前述の通り、そうめんの原料は小麦粉、塩、水の3つです。そして、ひやむぎとうどんの原料も同じく小麦粉、塩、水でほとんど違いはありません。
これらは、麺の太さによって分類されています。食品表示基準によると、
そうめん(干しそうめん)は直径1.3mm未満、ひやむぎ(干しひやむぎ)は直径1.3〜1.7mm未満、うどん(干しうどん)は直径1.7mm以上です。
ただし、手延べそうめんに関しては、製造工程で麺の太さにバラつきが出ることがあるため、直径1.7mm未満に成形されたものなら“手延べそうめん”、“手延べひやむぎ”のどちらを表示してもよいとされています。
栄養バランスが気になるけれど……
小麦粉、水、塩でできているそうめんは見るからに栄養バランスが偏っていそうですが……。実際、多く含まれている栄養素は、多い順に100g(2束)あたり、炭水化物72.7g、たんぱく質9.5g、脂質1.1gです。
このように炭水化物がメインなので、たんぱく質や脂質を含めその他の栄養素は十分ではありません。ビタミン類、ミネラル類、食物繊維などは特に不足しています。そのため、トッピングや、他のメニューでそれらの栄養素を補うのがベター。
たとえば、たんぱく質は卵や鶏肉、豚肉、ツナ、大豆類などから、ビタミンやミネラル類、食物繊維はオクラ、トマト、きゅうり、ワカメ、めかぶなどの野菜や海藻から摂るのがおすすめです。
参照:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 食品群名/食品名: 穀類/こむぎ/[うどん・そうめん類]/そうめん・ひやむぎ/乾 一般成分表-無機質-ビタミン類
そうめんの保存方法
そうめんは湿気を嫌うため、密閉容器やジップロックに入れて、通気性のよい冷暗所、または冷蔵庫で保管するようにしましょう。
また、そうめんは他のものの香りが移りやすいので、香りが強いものの側に置くのは厳禁です。
そうめんのおいしい茹で方 基本のキ
そうめんをおいしく茹でるには、「たっぷりのお湯で茹でること」、「しっかりともみ洗いをすること」の2つのポイントを押さえることが重要です。
茹でるときはたっぷりのお湯で
大きめの鍋にバラバラとそうめんを入れましょう。目安は2束(100g)あたり1リットルのお湯。お湯が少ないと、麺同士がくっつきやすくなってしまいます。強火で茹で、ふきこぼれそうになったら火加減を調節して。
茹で時間は1分30秒〜2分。にゅうめんや炒め物に使う場合は、短めの1分〜1分30秒程度に抑えると◎。
しっかりともみ洗い!
茹であがったら素早くザルにとり、流水にさらして粗熱を取り、しっかりともみ洗いをして表面のぬめりや油分を落とします。ぬめりや油分が残っていると、風味や食感が損なわれてしまいます。強めにしっかりともみ洗いしましょう。
暑い日にぴったり♪ そうめんアレンジ5選
そうめんとつゆ、薬味だけでも十分おいしいですが、ずっと続くと飽きてくるもの……。そんな時におすすめのアレンジメニューを5品紹介します。
ちなみに、そうめんの1人前は2束(100g)が一般的とされています。ただし、合わせる具材によっては2束では食べきれない場合があるので、以下のレシピはすべて1束分のレシピで作っています。量を増やしたい場合はお好みで調整してくださいね!
そうめん稲荷
稲荷寿司のそうめんバージョンです。数十年前、私が子どもの頃にも母が作っていたので、次々と生み出される数あるそうめんレシピの中でも歴史は古そうですね! ジュワ〜と広がる甘めの出汁とそうめんの相性は抜群です。
材料(3個分)
- そうめん……1束
- 油揚げ(正方形)……3枚
- 水……100mL
- めんつゆ(2倍濃縮タイプ)……30mL
- 砂糖……大さじ1と1/3
作り方
- そうめんは茹でて水気をきっておく。
- 油揚げに熱湯をかけるか、軽く茹でて油抜きをする。表面の余分な油を落とすことで出汁が染み込みやすくなります。
- 油揚げの端に切り込みを入れ、袋状に開く。
写真のようにまな板の上に油揚げを置き、菜箸などでくるくると押しながら転がしてから開くときれいに開きます。
- 鍋に水、めんつゆ、砂糖を入れ、煮立ったら油揚げを入れて汁気がなくなるまで弱火で10分ほど煮る。
- 4の油揚げが冷めたら、中にそうめんをつめて完成。トマトやキュウリ、錦糸卵などお好きなトッピングを添えて♪
冷や汁そうめん
宮崎県の郷土料理、冷や汁のそうめんアレンジです。鯖缶や豆腐、野菜、薬味がモリモリ入っているので、そうめん1束でも十分満足感があります。みょうがは塩もみするとしんなりとして麺に馴染みやすくなるのでおすすめ。シャキシャキとした食感は変わりません♪
材料
- そうめん……1束
- 鯖缶……半分
- 豆腐……小分けパック1/2
- きゅうり……1/2本
- みょうが……3~4本
- 大葉……3~4本
- 水……120mL
- めんつゆ(2倍濃縮タイプ)……40mL
- 味噌……大さじ1と1/3
- 砂糖……大さじ1と1/3
- すりごま……大さじ1
- しょうが…一片
作り方
- そうめんは茹でて水気を切っておく。
- きゅうりは薄く輪切り、みょうがは千切りにして合わせて塩もみをする。大葉は千切りにする。
- ボウルに水、めんつゆ、味噌、砂糖、すりごま、すりおろしたしょうがを入れてよく混ぜる。
- 3に2のきゅうり、みょうが、大葉、さらに鯖缶、豆腐も手でちぎりながら入れて混ぜ合わせる。
- 深めのお皿にそうめんを入れ、4を流し入れたら完成。
冷やしねぎ塩そうらーめん
豚しゃぶ入りで食べ応えのあるねぎ塩ラーメン風です。洗い物を減らすため、そうめんを茹でるお湯に先に豚肉を入れて“しゃぶしゃぶ”してもOK、そうめんと一緒に入れて、一緒に上げても問題ありません!
材料
- そうめん……1束
- 豚肉(しゃぶしゃぶ用)……5~6枚
- 水……400mL
- お湯……50mL
- 鶏がらスープの素……大さじ1
- 醤油……小さじ1
- ゴマ油……小さじ2
- にんにく……一片
- ブラックペッパー……適量
- ねぎ……適量
- ごま……適宜
作り方
- 豚肉とそうめんは茹でて水気を切っておく。
- 深めのお皿にお湯、鶏がらスープの素、醤油、ゴマ油、すりおろしたにんにく、ブラックペッパーを入れ、よく混ぜる。
- 2に水を入れて冷蔵庫でしっかりと冷やす。水の分量を減らして、その分氷を入れて冷やしてもOK!
- 3に水気を切ったそうめんを入れ、豚肉、ねぎをのせ、上からごまを振ったら完成。
トマトとツナの冷製カッペリーニ風
カッペリーニの代わりにそうめんを使用します。同じソースでマカロニ、パスタと和えればサラダに変身。また、オリーブオイルをゴマ油に変えれば中華風にシフトします。こちらはきゅうりに和えたり春雨サラダにするのがおすすめ♪
材料
- そうめん……1束
- トマト……1/2個
- ツナ缶……1/2缶
- 大葉……3~4枚(お好みで)
- オリーブ油……大さじ1と1/2
- めんつゆ……大さじ1と1/2
- 砂糖……小さじ1
- にんにく……一片
- 塩コショウ……適宜
作り方
- そうめんは茹でて水気を切っておく。
- トマトを角切りにする。
- ボウルにオリーブ油、めんつゆ、砂糖を入れてよく混ぜ、そこに角切りにしたトマト、油を切ったツナを入れて馴染ませる。
- 3にそうめんを入れ、味見をして味が薄かったら塩コショウで調味する。お好みで千切りにした大葉をトッピングしたら完成。
コングクス風そうめん
昨年あたりからじわじわと人気を集めている韓国料理の「コングクス」。冷たい大豆のスープの麺料理ですが、本格的なレシピで作ると好き嫌いが分かれる料理でもあります。今回はめんつゆや味噌でしっかり味つけをした食べやすいバージョン。
材料
- そうめん……1束
- 豆腐……小分けパック1個
- 豆乳……40~60mL
- めんつゆ……大さじ1
- 味噌…大さじ1/2
- すりごま……大さじ1/2
- ゴマ油……大さじ1/2
- きゅうり……適量(お好みで)
- ミニトマト……適量(お好みで)
- キムチ……適量(お好みで)
作り方
- そうめんは茹でて水気を切っておく。
- 深めのお皿に豆腐、味噌、めんつゆ、すりごま、ゴマ油を入れ、泡立て器でしっかりと混ぜる。
- 2に少しずつ豆乳を入れる。味見をしながら豆乳の量は調整して。
- きゅうりやミニトマト、キムチなどお好きな具材をトッピングしたら完成。
まとめ
文/渡邊倫子