公開日:2022/03/09

【自然とあそぶ】市街地で身近な野鳥を観察してみよう!意外と知らないハトやカラスも!?

【自然とあそぶ】市街地で身近な野鳥を観察してみよう!意外と知らないハトやカラスも!?

皆さんが、保育園や幼稚園の送り迎えの時や公園で遊んでいる時、お買い物に行く時、会社へ行く時など何気なく通っている道のどこかに、実はいろいろな種類の野鳥がいることをご存じでしょうか?

 

「まぁ、スズメは見るかな」「ハトやカラスはいるけどね」など、いわゆる身近な鳥以外にも少し意識するだけで、多くの鳥がいることに気づきます。

 

ハトやカラスにしても、身近にいるのは1種類ではありません。

 

というわけで、今回は意識するだけで市街地でも見つけることができる野鳥をご紹介します。

お子さんと一緒にお出かけするときなど、ちょっとした時間にバードウォッチングを楽しんでみてください。

 

得意気に名前や特徴をお子さんに教えてあげて、羨望のまなざしを浴びるというのもアリですね!

 

※学術的な内容ではございませんので、学術的な内容を知りたい方は環境省などでご確認ください。

小さくて可愛い定番の「スズメ」

市街地をはじめ、あちこちで見かけるスズメ。

数羽でチュンチュンと可愛く鳴いている姿を見ることも多く、朝のシーンの象徴としても使われていることが多いですね。

スズメの特徴

■日本語名称:スズメ(雀)

■英語名称:sparrow(スパロウ)

※英語の読み方については、この後も含めカタカナ英語で表記します。

■大きさ:約14~15㎝

■身体特徴:茶色い背中、頬に黒い斑

ちょこっと情報①:スズメが絶滅危惧種に!?

スズメはあちこちで見かけると言いましたが、実はスズメの数は減少しているのです。

 

環境省の自然環境保全基礎調査全国鳥類繁殖分布調査(2016-2021年)によると

“記録個体数が 31,159 羽から20,627 羽へと大きく減少しており,個体数が減少している可能性が示された。”

 

とあり、このままのペースだと将来、絶滅危惧種に指定する可能性もあるそうです。

ちょこっと情報②:身近ではないスズメがいる

日本でみられるスズメは実はもう1種類います。

それが「ニュウナイスズメ(入内雀)」です。

 

ニュウナイスズメは市街地ではなく、林や森に生息していて、夏は北日本、冬は西日本や雪が降らないようなところにいます。

 

なかなか見かける機会はないかと思いますが、分かりやすい特徴としてはスズメと異なり、頬の黒い斑がありません。

 

もし、頬の黒い斑がないスズメを見かけたら「ニュウナイスズメかな?」と調べてみてくださいね。

どこでも見かける「ハト」

公園や駅前、道路などどこにでもいる鳥がハトです。

ちょっと低めの声で「クック―」とか「デデーポーポー」とか鳴いていますよね。

 

ちなみに、ハトというのは何種類もいるハトの総称で、一般的にハトという場合は、「カワラバト」を指すことが多いです。

 

カワラバトの特徴

■日本語名称:カワラバト(河原鳩)

■別名:ドバト(土鳩)

■英語名称:rock pigeon(ロックピジョン)/rock dove(ロックダヴ)

■大きさ:約30~35㎝

■身体特徴:いろいろな模様だが、首元に構造色の羽があるため、光の当たる角度により緑や紫のように見える。

ちょこっと情報①:他の身近なハト

皆さんは普段の生活のなかでハトを見かけても、「ハト」という認識しかない方が多いかと思います。

 

しかしながら、世界には約290種、日本でも10~20種はいるようです。

 

また、身近なハトとしてドバト(カワラバト)を紹介しましたが、市街地でも見かけるハトの中にも実は種類の異なるハトがいます。

 

それが上の画像に写っている「キジバト(雉鳩)」です。

 

皆さんがハトとしか認識していない中にキジバトがいる可能性は大きいです。

 

そんなキジバトは首の筋模様や翼の斑模様が特徴で、群れることが少なく1羽もしくは番(つがい)の2羽でいることが多いです。

 

1羽でいるハトがいたら、模様を確認してみてくださいね。

 

他にも埼玉県の県鳥として「シラコバト(白子鳩)」などもいますので、気になる方はお子さんと一緒に調べてみてください。

ちょこっと情報②:ハトを追いかけてはダメ

ハトと言えば、群れていることも多いですよね。

小さい子どもたちがそのハトの群れに走っていき、ハトがバサバサと飛び立っていく光景もよく見かけます。

 

しかし、これはやめさせた方が良いです。

 

もちろんハトが可愛そうというのも理由の1つですが、何より病原菌が舞ってしまい、人に感染する可能性があるからです。

 

病原菌を持っているのはハトだけではないですが、ドバトは人との距離が近く、羽ばたいた時の影響を受けやすいのです。

 

特に問題なのは糞です。

乾燥した糞が羽ばたきによって舞い上がり、それを吸い込んだ人が感染します。

 

影響する病気は8種類ぐらいですが、「オウム病」などは何となく聞いたことがあるかもしれません。

このオウム病の原因となる微生物はハトの30~70%が保持していると言われています。

 

ですので、わざとハトを飛び立たせる行為はおススメしませんし、近くで多くのハトが飛び立つ際には息を止めるなど対策をした方が良いかと思います。

よく見ると可愛い目をした「カラス」

市街地でのカラスというと、ゴミを漁る、黒くて大きくて怖い、鳴き声がうるさい、襲われる(と聞いたことがある)などあまり好印象ではないのではないでしょうか。

 

しかしながら、カラスも必死に生きていくための行動を取っているだけであり、全部が黒くて見づらいですが、目もクリッとしていて可愛いところもあります。

 

そんなカラスですが、市街地でよく見かけるカラスは大きく2種類存在していることをご存じでしょうか。

 

この2種類の違いが分かるだけでも、カラスを見る目が変わるかもしれませんので、紹介させていただきます。

カラスの特徴

■日本語名称:ハシブトガラス(嘴太烏)

■英語名称:jungle crow(ジャングルクロウ)

■大きさ:約55~57㎝

■身体特徴:くちばしが大きい、くちばしから額にかけて角度がある、鳴き声は「カーカー」と後述のハシボソガラスより澄んでいる

画像:(ハシブトガラス)

 

■日本語名称:ハシボソガラス(嘴細烏)

■英語名称:carrion crow(キャリオンクロウ)

■大きさ:約50㎝

■身体特徴:くちばしが細く、くちばしから額にかけて角度がない、鳴き声は「ガーガー」と先述のハシブトガラスより濁っている、鳴くときに頭を上下させる

画像:(ハシボソガラス)

ちょこっと情報①:カラスは頭がいいって本当?

カラスは怖い印象の他に、頭が良いとよく聞きませんか。

クルミを車が通る場所に置いて殻を割ったり、滑り台を滑って遊んだり、人の顔を覚えるなんてことも見聞きします。

 

実際、体重に対する脳の重さの指標として「脳化指数」というものがあるのですが、この脳化指数によると、脳の割合は犬よりも高く、人間で言うと7歳児程度の知能を有しているとも言われています。

 

慶応義塾大学の研究でカラスの脳地図を作成し、知性を科学的にも証明しているそうです。

参考資料はこちら

 

さらに、カラスは人の顔を覚えるということも言われますが、こちらも研究で明らかになっています。

“私の写真がプリントされた容器のふたを破ればえさにありつけることを“学習”したのです。私以外の人物の顔写真を4人、8人、15人と増やし、正面向きだけでなく横向きなどさまざまなものを用意しましたが、結果3羽のカラスとも80%の正解率を出すことができたのです”

引用:ウェザーニュース

 

こうしてみると、本当に頭が良いのだなというのが分かったかと思います。

他の動物に対してもそうですが、何かない限りは無駄に威嚇などしないようにしましょう。

威嚇されたカラスに覚えられてしまいますよ。

 

ちょこっと情報②:目が合うと攻撃されるは勘違い

こちらもよく言われている「目が合うと攻撃される」というお話です。

実際にカラスに攻撃されている人がいるのは事実です。

 

カラスに襲われたという報告が多いのは特に5月~7月です。

実はこの時期はカラスの繁殖期です。

 

つまり、カラスは雛を守るために、巣に近づいてきた人を威嚇するわけです。

それが激しくなって、攻撃になってしまう場合があるということです。

 

また、カラスは後ろから人を狙うことが多いため、むしろある程度はカラスを見ていた方が、カラスからの攻撃を防げます。

 

カラスがいる場合は近づかず離れた場所を通るに越したことはありませんので、くれぐれも逃げる際などに転倒してケガなどしないように気を付けてください。

 

カラスに関する疑問については、「自治体担当者のためのカラス対策マニュアル」にいろいろと情報が載っていますので、そちらもご覧いただければと思います。

筆者も実際にバードウォッチングしてきた!

今回ご紹介した市街地にいる野鳥を筆者も見てきました!

そして、あるあるなのですが、いざ見に行こうと思うとなぜか見かけないという状況なのですよね……。

 

しかしながら、ちょっと散歩したらやはり見つけましたのでその成果をここに記したいと思います(自己満足です)。

最後のカラスは筋肉マッチョに見えますね(笑)

 

筆者は他にもいろいろな野鳥を見つけたのですが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

まとめ

市街地にいる身近な野鳥をご紹介いたしました。
特にハトやカラスなどは普段目にしている種類が1種類ではないということを初めて知った方も多いのではないでしょうか。

このちょっとした情報を知っているだけで、お子さんとのお出かけの道中もより一層楽しいものになること間違いなしです。

市街地には他にもたくさん身近な野鳥がいますし、地域によって身近な野鳥も異なります。
お住いの地域では身近な野鳥も実は他の地域だと珍しい野鳥かもしれません。

ぜひ、お子さんと一緒にバードウォッチングをしながら、調べてみてくださいね。


文/ASOPPA!事務局

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