【衝撃】昔の虫歯治療ってどうしてたの?【6月4日は虫歯予防デー】

公開日:2022/05/31

【衝撃】昔の虫歯治療ってどうしてたの?【6月4日は虫歯予防デー】

6月4日は虫歯予防デー、6月4日~10日は歯と口の健康週間です!

親子で歯の大切さについて考えるきっかけにしてみませんか?

 

今のような歯磨きの習慣ができたのは、ここ100年くらいといわれています。

では、昔の人はどうやって歯をきれいにしていたのでしょうか? また、虫歯になったときはどうしていたのでしょうか?

今回はそんな面白雑学を交えて、子どもの虫歯について知っておきたい情報をまとめてご紹介します!

 

実は「毎日仕上げ磨きをしているのに子どもが虫歯になってしまった……」なんてケースも少なくないようです。

子どもの歯を守るために、この記事を役立ててくださいね。

 

記事後半では、虫歯に関する絵本を紹介します。

歯の大切さを身近に感じられる絵本を紹介しますので、ぜひ親子でお楽しみください!

昔の人はどうしていたのか? その方法が痛すぎる!

冒頭でもお伝えしたように、今のような歯ブラシと歯磨き粉を使った「歯磨き」の習慣ができたのはここ100年くらいといわれています。

 

歯磨きの習慣ができる前は、爪楊枝のような木の枝を細く裂いたものを使ったり、塩を使って指でこすったりして歯の掃除をしていたそうです。

爪楊枝だけで歯磨き終了! なんて、今では考えられないですよね。

 

それだけでは当然虫歯ができてしまいます。

では、歯医者がない時代に虫歯ができてしまったときにはどうしていたのでしょうか?

 

虫歯ができたときの対処法に絶句

今では歯が痛くなったら歯医者へ行くのが当たり前ですが、歯科医による治療を受けられなかった昔の人はどうしていたのでしょうか。

時代とともに少しずつ変化はありますが、以下のような民間療法に頼っていたそうです。

 

・お祓いや祈祷

・おまじない

・痛いところを棒でつつく

・痛い歯を抜く

 

どれも「治療」と呼ぶには程遠いように感じてしまいますよね……。

当時は神頼みも主流だったというから驚きです。

抜歯するにも、麻酔が存在しない時代。現代とは比べられないくらいの痛みを伴うものだったことが想像できます。

 

“歯磨きをして虫歯を予防する”という今では当たり前の習慣ができるまでに、人は歯の痛みと闘いながら、長い時間を掛けてきたことがわかります。

歯磨きの習慣は、古来より歯の痛みに悩まされてきた人々がたどり着いた画期的な方法ともいえそうですね!

 

虫歯予防デーをきっかけに、歯磨きの大切さを親子で再確認する機会を作ってみてはいかがでしょうか。

ここからは、子どもが虫歯にならないために気をつけるポイントをご紹介していきます!

子どもの歯は虫歯になりやすい! なぜ?

子どもの歯は虫歯になりやすく、進行が早いことを知っていますか?

ここでは、その理由を以下の4点にまとめました。

 

  • 乳歯のエナメル層が薄いから
  • 親や祖父母から虫歯菌がうつるリスクがあるから
  • 子どもは食べる回数が多く、甘いものを好むから
  • 仕上げ磨きがきちんとできていないから

 

ひとつずつ見ていきましょう。

乳歯のエナメル層が薄いから

子どもの歯が虫歯になりやすい大きな理由に、乳歯ならではの性質があります。

乳歯は永久歯と異なり、歯の一番外側にある「エナメル層」が薄く、その厚さは永久歯の半分ほどです。

 

虫歯とは、エナメル層が溶かされ穴があいた状態。

もともとエナメル層が薄い乳歯は、エナメル層が溶かされやすく、虫歯になりやすいのです。

親や祖父母から虫歯菌がうつることがあるから

生まれたばかりのあかちゃんの口の中には、虫歯菌は存在しません。

虫歯菌は親や祖父母など周りの大人からうつるといわれています。

 

大人が使った箸やスプーンを使って子どもに食べさせると、虫歯菌がうつるリスクが高まります。

熱いものをフーフーと息をかけて冷ます行為でも唾液が飛んでしまう可能性があり、虫歯菌がうつってしまうこともあるそうです。

子どもは食べる回数が多く、甘いものを好むから

とくに幼児期は胃が小さいため、1日3回の食事で十分な栄養を摂取することができません。

そのため、食べる回数を増やして対応することになります。

また、食べるのが遅い子の場合、食べ終わるのに1時間近くかかることもあるでしょう。

 

このように食べ物が口の中に長くある状態だと、口の中で酸が作られやすい状態になっています。

唾液による再石灰化(酸を中和したり、歯の表面を元通りに再生したりすること)が間に合わず、虫歯になってしまうこともあるのです。

 

加えて、甘いものを好む子どもは多いです。

糖類は歯を溶かす酸を作る原料となるため、甘いものを食べることでたくさんの酸を作り出してしまい、虫歯になりやすくなってしまいます。

仕上げ磨きがきちんとできていないから

毎日親が仕上げ磨きをしている場合でも、子どもが虫歯になることがあります。

その理由として考えられるのが、実はきちんと磨けていないということです。

 

大人にとっても、仕上げ磨きは慣れないこと。

子どもが生まれて、初めて体験するという人も少なくありません。

そのため、親が正しい仕上げ磨きの方法をわかっていないこともあるのです。

子どもの虫歯を予防する方法4つ

子どもの歯を虫歯から守るためにどのような対策ができるのでしょうか。

ここでは以下の4つの方法を提案します。

 

  • 虫歯菌を子どもにうつさない工夫をしよう
  • おやつの与え方に気を付けよう
  • 夜は親が丁寧に仕上げ磨きをしよう
  • 定期的に歯科検診を受けよう

 

できそうなことから取り入れてみてくださいね!

虫歯菌を子どもにうつさない工夫をしよう

あかちゃんのときからできる虫歯予防法として、周りの大人が虫歯菌をうつさないようにすることがあります。

虫歯菌が口の中に入ってくる時期が早いほど、虫歯リスクが上がることが知られているため、早い段階から気を付けておきましょう。

 

虫歯菌は唾液を介してうつります。

虫歯菌をうつさないためには、大人の唾液が子どもの口に入らないようにすることが大切です。

具体的には、同じ箸やスプーンを使わないことや過度なスキンシップを避けることなどが考えられるでしょう。

 

大人から虫歯菌がうつるリスクが大きいのは、1歳半~2歳半頃だと言われています。

この時期は、離乳食が進み食べられるものが増えることで、食べ物に興味がわいてくる子どもが増えてきます。

大人が食べているものを食べたがると、大人が使った箸でそのまま子どもに食べさせることもあるでしょう。

 

この時期に虫歯菌が少ない子どもは、その後も虫歯になりにくいようです。

面倒でも箸を使い分けることが、将来的に子どもの歯を守ることにつながります。

おやつの与え方に気を付けよう

栄養補給のためにも大切な間食ですが、甘いお菓子ばかり与えるのは考えものです。

イモ類や果物などに変更するだけでも、虫歯リスクがぐっと下がります。

 

とはいえ、急におやつのメニューが変わったら残念に思う子もいるかもしれませんね。

そんなときには、虫歯リスクが低めのお菓子を与えるようにしましょう。

 

虫歯リスクが低めのお菓子には、せんべいやスナック菓子があります。

ただし、30分以内に食べ終わるようにし、だらだら食べを防ぐようにしましょう。

 

いっぽう、歯のために避けたほうがよいお菓子としては、チョコレートやガム、アメ、ソフトキャンディ、キャラメルなどがあります。

糖分が多いだけでなく、口の中に長く残るものや歯にくっつくものは虫歯リスクが高くなります。

 

虫歯の原因として見過ごされやすいのが飲み物です。

炭酸飲料や乳酸菌飲料、スポーツドリンクなどには大量の砂糖が入っていますので、飲むタイミングや量には注意が必要です。

夜は親が丁寧に仕上げ磨きをしよう

虫歯予防として、毎晩の仕上げ磨きを習慣にすることも大切です。

虫歯になりやすい場所を知り、重点的に磨くことで虫歯を防ぐ効果が高まります。

 

虫歯になりやすい場所は年齢によって異なります。年齢別に以下の場所をとくに意識してみてください!

 

  • 1~2歳頃:上の前歯
  • 2~3歳頃:奥歯の溝
  • 4~5歳頃:奥歯と奥歯の間
  • 6~9歳頃:第一大臼歯(6歳臼歯)

 

仕上げ磨きのとき、上の前歯の裏や上の奥歯は見にくいもの。

丁寧に磨くよう意識したり、別の角度から見てみたりするとよいでしょう。

 

また、歯の間には糸ようじ(フロス)、歯の溝にはワンタフトブラシ(とがった歯ブラシ)を使うと磨きやすいので、お試しくださいね。

仕上げ磨きは何歳まで必要?

親としては「いつまで仕上げ磨きをしたらよいの?」ということも気になるでしょう。

多くの歯科医院では、10歳くらいまでは仕上げ磨きが必要だと考えているようです。

 

「小学校にあがったら自分で歯磨きをしよう」と決めているご家庭もあるようですが、小学校低学年頃は歯の生え変わりなどで磨きにくい状態になっているので、もうしばらく仕上げ磨きを続けるほうがよさそうです。

 

また、小学校低学年頃の子どもにとっては、奥歯の溝や歯の間を意識して磨くことはまだまだ難しいです。磨きにくいポイントを教えながら、大人が仕上げ磨きをしてあげるとよいでしょう。

定期的に歯科検診を受けよう

虫歯を予防するには、定期的な歯科検診も欠かせません。

親が気付かないことも、歯科医師や歯科衛生士なら早い段階で気付いてくれるでしょう。

 

虫歯だけでなく、生え変わりが順調か、かみ合わせが悪くないかといったことも見守ってくれます。

親が不安に感じることを相談する場としても大切でしょう。

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

「乳歯は生え変わるのだから虫歯になっても大丈夫だろう」と思っていませんか?

 

乳歯の虫歯を放置すると、他の歯も虫歯になりやすくなります。

また生え変わりにも影響し、生えてきた永久歯が一部変色していたり、横向きに生えたりすることもあるようです。

 

生えてきたばかりの永久歯は、虫歯になりやすいです。

虫歯リスクが高い口の中に永久歯が生えてくると、生えたばかりの永久歯が虫歯になってしまうかもしれません。

 

そのほかにも、虫歯の痛みで正しく噛めないため、あごの発育に悪い影響が出ることも考えられます。

またやわらかいものを好むようになり、栄養が偏ったり太りやすくなったりすることもあります。

歯磨き練習にもおススメ! 歯に関するあそび3選

【工作】子どもが喜ぶ歯磨きパペット!牛乳パックで作る「わにぱっくん」

歯磨きの練習としてもおススメ! 牛乳パックで作るわにの歯磨きパペットです。

こちらは周りに画用紙を貼って仕上げています。

簡単に作って遊びたい場合は、牛乳パックをそのまま使ったり色を塗ったりして仕上げてもOKです!

親子で一緒に作って遊んでみてくださいね。

 

レシピはこちら

【工作】はさみの練習にもおススメ☆歯磨きあそびにも使える「歯ブラシ」

ご紹介した歯磨きパペットや、お手ちの人形などを使った歯磨きの練習にもぴったり!

画用紙で簡単に作ることができる歯ブラシです。

お子さんが自分で歯磨きを始めるきっかけづくりとしてもおススメです!

 

レシピはこちら

【折り紙】簡単にできる「コップ」

歯磨きパペットや歯ブラシと一緒に作りたい「コップ」の折り方をご紹介します。

とても簡単に作ることができるので、折り紙が苦手なお子さんにもおススメのレシピです!

好きな色や、柄付きの折り紙などで作ってみてくださいね。

 

レシピはこちら

歯に関する絵本をご紹介

ここからは、歯に関する絵本を3冊ご紹介します!

これらの本をお子さんと一緒に読めば、歯みがきタイムの動機付けになりますよ。

『はがぬけたらどうするの? せかいのこどもたちのはなし』(セルビー・ビーラー/作 ブライアン・カラス/絵 こだまともこ/訳)

  • 発行年月:1999年5月
  • 定価  :1,540円(税込)
  • 対象年齢:5歳から
  • サイズ :26×28cm
  • ページ数:32ページ
  • ISBN  :9784577019870

 

乳歯が抜けたとき、みなさんはどうしていますか?

世界中の子どもたちがどうしているのか、64の地域の風習をイラストとともにご紹介!

最後には歯のことがよくわかる知識ページもあるので、歯について楽しく学べます。

 

購入はこちら

『できたよ!アンパンマン はみがき』(やなせたかし/原作 トムス・エンタテインメント/作画)

  • 発行年月:2019年5月
  • 定価  :715円(税込)
  • 対象年齢:1歳から
  • サイズ :20×15cm
  • ページ数:18ページ
  • ISBN  :9784577047705

 

食べたあとに歯磨きしないと、ムシバキンマンがやってくる!

はみがきまんと一緒に歯を磨いて、ムシバキンマンをやっつけよう!

小さいサイズのボードブックなので、自分でめくって読みたいお子さんにもぴったりです。

 

購入はこちら

『アンパンマンと ムシバラス』(やなせたかし/作・絵)

  • 発行年月:2022年4月
  • 定価  :1,397円(税込)
  • 対象年齢:子どもから大人まで
  • サイズ :27×21cm
  • ページ数:32ページ
  • ISBN  :9784577050248

 

1987年に発売された初期のアンパンマン絵本が新装版で登場! 親世代にとっては懐かしさも感じられるかもしれません。

森で泣いているカバくんの口の中をあっという間にきれいにしてくれたハミガキマン。アンパンマンと一緒にムシバラスにも果敢に立ち向かいます!

お子さんが歯磨きに興味を持つきっかけとしてもおススメの一冊です。

 

購入はこちら

まとめ

歯は健康のために必要不可欠なものです。

今の生活は歯のために良いものですか?
今一度振り返ってみましょう。

6月4日をきっかけに、親子で歯の大切さを改めて考えてみてくださいね!


文/りっか

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