「特別警報を待ってはいけない!」勘違いしている人が多い特別警報の種類や発令される基準を紹介

公開日:2022/10/04

「特別警報を待ってはいけない!」勘違いしている人が多い特別警報の種類や発令される基準を紹介

特別警報とは、大雨や台風・地震や火山噴火の際に発令される特別な警報です。

「注意報」より重要度が高く、災害のリスクがすぐそこまで迫っていることを示します。

 

とはいえ、特別警報と聞いても「何が特別なの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?

加えて、特別警報の意味を勘違いしている方もいると思います。

 

そこでこの記事では、特別警報の主旨や種類・特別警報が設定された背景などを詳しくまとめました。

 

自分の住んでいる地域でも、いつ特別警報が発令されるか分かりません。

常に危機感を持っておくためにも、特別警報の意味を理解しておきましょう!

特別警報とは一体何なのか

特別警報は、気象庁で2013(平成25)年8月30日から運用されている警報の1種。

災害リスクが特に高まったときに発令されます。

 

特別警報の主旨や種類・警報が設定された背景を見ていきましょう。

命の危険が迫っているときに出される警報

特別警報とは、非常に重大な災害が迫っているときに出される警報です。

 

「非常に重大」というのは、「命の危険が迫っている」「10年・100年に1度クラス」という、尋常ではないレベルのこと。

発令された場合は「大災害が起こる・起こっているかもしれない」と考えましょう。

 

特別警報が発令される具体的な災害レベルとしては、1万8,000人以上もの死者・行方不明者を出した「東日本大震災」や、5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」、最近では2022年9月の「台風14号」などが挙げられます。

 

参考:特別警報について|気象庁

特別警報の種類

特別警報が設定されているのは、以下の現象です。

  • 大雨

  • 暴風

  • 高潮

  • 波浪

  • 暴風雪

  • 大雪

  • 津波

  • 火山噴火

  • 地震

このうち、大雨や暴風といった気象に関する特別警報は、「大雨特別警報」「暴風特別警報」など、「○○特別警報」という形で発令されます。

 

一方火山噴火や地震・津波などは「噴火警報(居住地域)」、「緊急地震速報」、「大津波警報」とされ、「特別警報」の文字は付きません。

特別警報の目的

特別警報の目的は、主に以下の三つです。

  • 災害の危険が高い場所にいる住民に迅速な避難をうながす

  • 災害を想定されていない場所でも災害が起きる可能性が高まっていることを知らせる

  • 人々に「災害が迫っている」と危機感を持ってもらう

特別警報が発令された場合は「命を守る行動を取る」ことが大切です。

周囲の人と声を掛け合い、最善と思われる方法を選択してくださいね。

 

注意したいのは、「特別警報が発令されていないから安全」などとは考えないこと。

特に気象条件は、短時間で簡単に変化します。近隣を対象に特別警報が発令された場合は、「自分のところももうすぐかも」と考えて、危機感を持つことが大切です。

特別警報が設定された背景

特別警報が設定されたのは、2011年の東日本大震災・台風12号によって多くの犠牲が出たことにあります。

 

災害発生当時は、最大級の警戒を促すための特別な警報が設定されていませんでした。

そのため人々は自分にどれだけの危険が迫っているのかを判断できず、避難行動が遅れてしまったと考えられています。

 

気象庁は、同様の災害リスクが発生した際、人々が迅速な避難行動を取れるよう、「特別警報」という最大級の警戒を呼びかける警報を設定したのです。

特別警報を待ってはいけない!「警戒レベル」と取るべき行動

出典:防災気象情報と警戒レベル | 首相官邸ホームページ

 

警戒レベルとは、災害が迫っているときに適切な行動・判断をするための指標となる数値です。

1~5で設定されており、特別警報が発令されるのは「警戒レベル5」です。

 

大雨や台風のときは、警戒レベルが段階的に引き上げられます。

各レベルで必要な行動・判断を行い、命を守る行動を取りましょう。

 

ここからは、大雨の場合の各警戒レベルで取るべき行動を紹介します。

 

参考:防災気象情報と警戒レベル | 首相官邸ホームページ

警戒レベル1

  • 大雨の数日から1日前

  • 早期注意報が出る可能性アリ

警戒レベル1は「これから大雨が降るかも」という段階です。

雨が降っているとしても、体感できるほどの危険は感じないでしょう。

 

テレビやネットなどで情報を集め、「大雨になるかも」と心構えをしておくことが大切です。

警戒レベル2

  • 大雨の半日から数時間前

  • 大雨注意報・洪水注意報

警戒レベル2は、大雨によるリスクが高まってきた段階です。

すぐに避難する必要はありませんが、万が一に備えて避難経路・避難場所を確認しましょう。

 

過去に災害に遭った地域なら、避難のため準備を始めておいてもよいかもしれません。

警戒レベル3

  • 大雨の数時間から2時間前

  • 大雨警報・降水警報

警戒レベル3では、高齢者の避難を始めます。

避難に時間がかかってしまう地域に住んでいる人も、この段階で避難を始めてください。

 

災害のリスクは確実に上がっているため、迅速な行動が必要です。

警戒レベル4

  • 大雨が降り続いている状態

  • 土砂災害警報

  • 高潮警報

  • 高潮特別警報

警戒レベル4では、大雨が降り続いている状態です。

雨足が弱まらず、災害リスクがどんどん高まっていると考えてよいでしょう。

 

台風による暴風が懸念される場合は、警戒レベル4での避難が推奨されています。

土砂災害の危険がある地域なら、レベル4までに確実に避難してください。

警戒レベル5

  • 大雨のピーク

  • 大雨特別警報

災害がいつ起こってもおかしくないあるいは、すでに災害が発生している状態です。

ここで重要なのは、特別警報が発令されるのはこの警戒レベル5であり、上述の通り、発令された時点で既に災害が発生している可能性が高いということです。

そのため、特別警報は最終通知のようなものであり、発令を待ってからの避難は避けるべき事態であるといえます。

 

特別警報が発令された後、何かしらの災害が発生すると勘違いしている方も多いはず。

繰り返しますが、特別警報が発令されるときには既に災害の渦中の可能性が高いと認識しておきましょう。

 

だからこそ、特別警報が発令される前の段階で高い場所に移動する・より頑丈な建物に避難するなど、命を守る行動を取りましょう。

<避難所生活の実態と感染予防>

警戒レベルを確認しながら避難する場合、「そもそも避難ってどうしたら良いの?」「何が必要なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかも、現在は新型コロナウイルスのによる感染予防も重要となります。

 

そんな、避難所生活の方法や感染予防については、以下にまとめていますので大切な人や自分の命を守るために、しっかり確認をしておいてください。

 

家に住めない…!地震や大雨の多発で避難所生活に。コロナ禍での避難所生活の実態と感染予防を徹底解剖

まとめ

特別警報は、数十年に1度レベルの災害が迫っているときに発令されます。
万が一居住エリアで発令された場合は、迅速な避難行動を取りましょう。

特別警報が発令されても無事なケースは多々あります。だからといって「今度も大丈夫だろう」などと安易に考えてはいけません。

特別警報発令後に避難をして、何ごともないのであれば喜ばしいこと。

災害では、一瞬の判断ミスが命に関わります。子どもがいると避難するのも時間がかかりますから、なるべく早めに行動するのがおすすめですよ!


文/カワサキカオリ

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