10月は交通事故が起きやすいって本当?事故が起きやすい魔の時間帯とは

公開日:2022/10/20

10月は交通事故が起きやすいって本当?事故が起きやすい魔の時間帯とは

暑かった夏が終わり、秋になりましたね。

秋といえば…… いろいろな美味しいものや紅葉などを思い浮かべますが、実は交通事故が一気に増える季節であることをご存知でしょうか?

 

警察庁が取りまとめた「交通統計」によると、9月から10月にかけて事故数が一気に増える傾向が明らかになっているのです。

運転する方やお子さんの事故を未然に防ぐため、その原因と対策を見ていきましょう。

 

秋は交通事故が起こりやすいってホント?

交通統計によると、コロナ禍の影響もあって例年と傾向が異なるものと思われますが、2020年(令和2年)の交通事故件数は全国で30万9178件。

 

そのうち9月が2万5675件で、10月になると2万9305件と増加しており、秋・冬にかけて交通事故件数が増加する傾向にあるようです。

 

さらに、1日のなかでもっとも死亡事故が多いのが17時から19時と帰宅ラッシュに当たる時間帯です。

日没の前後1時間は「薄暮時間」と呼ばれており、この時間帯の死亡事故の傾向として「自動車対歩行者」が約半数にものぼり、昼間と比べると約4倍も死亡事故が起きています。

そのうち86%が「歩行者が道路を横断中」となっており、夕方の交通量が多くなる時間帯の横断中の歩行者との事故が多くなっています。

その傾向が顕著になるのが9月以降の秋から冬にかけてで、夏と比べて日没時刻が早まり、薄暗くなっていることに気づかず視界不良になりやすいともいえます。

 

また、秋の日差しは太陽の傾きによって光が乱反射し眩しさが増加し、道路状況が分かりにくくなるといわれています。

とくに太陽が沈む方向と進行方向が一致してしまうと、眩しい状況が日没まで続くという状況になる可能性もあります。

このように、秋は交通事故が増加する傾向があり、秋の日没の時間帯に運転をする場合は、「薄暮時間」にどう対処するかがポイントになりそうです。

 

出典:くるまのニュース 

ドライバーとして気をつけること

筆者も毎日運転しているママドライバーで、自ら運転する際に心がけていることをポイントに分けて紹介します。

当たり前のことばかりですが、今一度見直してみましょう。

早めのヘッドライト点灯

最近の車は自動でヘッドライトが点灯する機能が搭載されていますが、少し古い型の車になると手動で点灯させる必要があります。

夕方などの薄暗い時間帯に運転していると、ついついライトの点灯を忘れていて、気づいたら真っ暗だった! なんて経験、あると思います。

意識して早めのヘッドライト点灯をすることで、だんだん癖として身についていきます。

忘れがちな人は是非やっていただきたいです。

 

 

信号がない横断歩道や細い道は速度を落として走行する

信号のない横断歩道や細い道路を走行するときは、速度を落としましょう。

急な飛び出しなどに気付き、「あっ!」と気づいてからのブレーキでは遅いです。

「いつもこの道は人通りがないから……」などの慣れからくる油断が事故につながる場合があります。

今一度気を引き締めて、事故を未然に防ぎましょう!

街灯が少なく、対向車がない場合はハイビームを活用しよう

警察庁の調べによると、

“「自動車対歩行者」による死亡事故(夜間・自動車直進中)において一定の条件下で発生したものを調査分析した結果、ハイビームを活用していれば、衝突回避できた可能性が高いものが一定数あることが判明し、ハイビームの活用は事故防止に一定の効果が認められることが明らかとなりました。”

出典:警察庁

とあります。

見通しの良さを実感できるので、是非使ってみてください。

 

ハイビームにしていて、対向車が来た際はすぐにロービームに切り替えましょう。

そのままにしていると対向車側が眩しく、トラブルのきっかけになりますのでご注意を。

焦らずゆとりのある運転を

帰宅時などは、早く帰りたい思いでついつい焦ったり、スピードを出し過ぎてしまいがちです。

筆者も同じ思いはありますが、「自分が事故の当事者になる方が、帰宅が遅くなるよりリスクが大きい」ことを常に考え、冷静に運転できています。

また、渋滞でイライラしたり、他者の運転でカッとなってしまった時は一度窓を開けて深呼吸してみましょう。

気持ちが落ち着き、体もリラックスできるのでおすすめです!

子どもの事故被害を防ぐために

ニュースを見ていると、子どもが被害に遭う交通事故が多く、筆者も同じ子を持つ親として胸を痛めています。

そうしたニュースを人ごととして捉えるのではなく、「いつでも事故被害に遭う可能性がある」ことを意識して、未然に防ぐためにはどうしたらいいのか。

事故に遭う確率を少しでも減らすために、ポイントをまとめました。

蛍光色のジャケットを着せる

ライトが当たった場合、蛍光色の洋服だとライトが反射してドライバーに気づかれやすくなります。

外に出る際は、意識して蛍光色や明るめの上着を着ていくと安心ですよ。

反射材(リフレクター)でドライバーにアピール!

明るい色のジャケットとはいっても、夏にジャケットは着れませんし、寒い冬には上からコートなどを着てしまうかもしれません。

そこでおすすめなのが、反射材(リフレクター)の利用です。反射材は車のライトをしっかり反射するので、薄暗い道で子どもの存在を知らせるのにとても役立ちます。

おすすめは、反射材付きの靴。かかと部分や側面などに反射材が入っています。360度全面に反射材が入っているような靴もあり、車に子どもの存在を知らせてくれるように作られています。靴ならば季節を問わず使えるのがポイントです。

また、反射材のキーホルダーをいつも持ち歩いているカバンに付けたり、反射材のシールを傘、手提げ袋などに貼ってもいいですね。

信号がある横断歩道から帰らせる

近道で信号がない横断歩道の道や狭い道よりも、遠回りになっても横断歩道に信号があり、交通整理がしてある道で帰れる場合は、そちらから帰らせるようにしましょう。

ほんの少しでもリスクの少ない場所を歩かせることが第一です。

未然に事故から離れる意識を持つことで、少しでも被害に遭う確率を減らしていきましょう。

まとめ

9月、10月は一気に日が短くなり、事故に遭う・事故を起こす危険性が高くなります。
車を運転する場合は、「一瞬の油断や驕りが、一生の後悔を生むこと」「事故を起こした方も、人生が変わってしまうこと」を忘れずに。
お子さんを歩かせる場合は、目立つ格好をさせる、リスクの少ないルートを確認するなど、親御さんが安全対策をしっかり行うことが大切です。

一人ひとりが事故に遭わない・起こさないことで、交通事故ゼロを目指しましょう!

文/みいママ

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