突然ですが、トマトはお好きですか? 筆者は物心ついたときから大の苦手に……。
しかし、大学で栄養学を学ぶうちにトマトには体に嬉しい栄養素があることを知り、苦手克服のために幾度となくトマト料理に挑戦してきました。
今回はそんな筆者でも食べられる、トマトを使った料理をご紹介します。
突然ですが、トマトはお好きですか? 筆者は物心ついたときから大の苦手に……。
しかし、大学で栄養学を学ぶうちにトマトには体に嬉しい栄養素があることを知り、苦手克服のために幾度となくトマト料理に挑戦してきました。
今回はそんな筆者でも食べられる、トマトを使った料理をご紹介します。
「トマト嫌い」と一口に言っても、さまざまな理由があるようです。
周りにいるトマト嫌いの方々に、どんなところが苦手なのか調査してみました。
トマト嫌いの人がかなりの確率で挙げる、苦手な理由はこちらかと思います。
トマトは苦手でもトマトケチャップは食べられる、という人は多いですよね。ケチャップはトマトの青臭さや酸味が抑えられ、調味料で味を調えてあるため食べられる方が多いのではないでしょうか。
子どもは口内の感覚がとても敏感です。そのため、口の中に残る皮が苦手な子もいるようです。
筆者の子どももミニトマトの皮が苦手で、皮が硬いときは剥いてあげるとおいしく食べられるようです。
トマトの中身がぐちゅっとなる食感が苦手な方もいるようです。
筆者調べですが、カットされた大きいトマトであれば食べられるけれども、ミニトマトは食べられないという方もいました。
筆者はトマトが本当に苦手ですが、それでも摂りたい! と思うほどの栄養がトマトにはあります。
私たちの体にとても嬉しい効果のある栄養素「リコピン」について、詳しくご紹介します。
リコピンという名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
リコピンはトマトのほか、スイカや柿にも含まれている、赤色の色素のことです。つまり、真っ赤なトマトほどリコピンが多いということになります。
最近では、リコピンが多く含まれている「高リコピントマト」という品種も見かけるようになりました。
リコピンは抗酸化作用をもち、夏にたくさん浴びた紫外線による皮膚へのダメージを軽減してくれる働きがあります。つまり、シミやシワの予防と改善が期待できる嬉しい効果があるんです。
また、リコピンは体の中の善玉コレステロールを増やしてくれる働きもあります。
コレステロールというと体に悪い印象がありませんか? 善玉コレステロールは私たちにいい働きをもたらすコレステロールで、動脈硬化を予防する効果が期待できますよ。
リコピンは植物にある固い「細胞壁」の中に存在しています。
「細胞壁」は通常、栄養素の吸収を邪魔してしまいますが、加熱によって柔らかくなることで、リコピンの吸収率が良くなるのだとか。
リコピンは油に溶ける性質があります。
その性質を利用して、炒めたりオイルをかけたりして食べるのがおすすめです。
「生食用トマト」と「加工品用トマト」は違う品種なのだそう。
「加工品用のトマト」の方が中まで鮮やかに真っ赤で、その分リコピンも豊富。加工品の方が効率よくリコピンを摂れるのですね。
「朝昼晩のうちいつが一番リコピンの吸収率がいいか」という研究で、朝が一番吸収率がいいということが分かったそうです。
忙しい朝でもトマトジュースやトマトピューレを使ったスープなどを飲むことが、健康への第一歩となりますよ。
ただ、健康にいいからといって飲み過ぎには注意しましょう。
特に、塩分が含まれているトマトジュースは塩分の摂りすぎにつながり、高血圧やむくみを招く可能性があります。
トマト嫌いの筆者が送るレシピなので、トマトの風味を活かして……ではなく、トマトの青臭さや酸味などを抑えたレシピになっています。
リコピンの吸収率も良くなるようなレシピをご紹介します。
トマトを器にした見た目も楽しいレシピです。
ひき肉と一緒に食べることでトマトの青臭さを目立たなくしています。おもてなし料理にもおすすめですよ。
大トマト…2個
ひき肉…200g
玉ねぎ…1/2個
コンソメ顆粒…小さじ1/2
すりおろしにんにく…1/2片
ケチャップ…大さじ2
ソース…大さじ1
1.トマトをよく洗い、ヘタをつけたまま上部を約1㎝カットし、中身をスプーンでくり抜きます。上部はふたとして使用します。くり抜いたトマトはミネストローネやスープなどにするとおいしく食べられますよ。
2.くり抜いたトマトの器一つに対し、分量外の塩を1〜2つまみふります。トマトの中にキッチンペーパーを入れて下向きにひっくり返して1〜2時間ほど置いて水分を抜きます。今回はお弁当用にミニトマトでも作ってみました。
3みじん切りにした玉ねぎを500wで約3分加熱します。ボウルにひき肉、玉ねぎ、コンソメ顆粒、すりおろしにんにくを入れ、よく捏ねます。
トマトの器の中に捏ねたひき肉をしっかりと詰めてふたをのせ、230℃に予熱したオーブンで約25分焼きます。
4.ふたを外してウスターソースとケチャップを混ぜたソースをかけ、ふたを戻したら完成です。
とろとろのトマトとふわふわのたまごが相性抜群のレシピです。
あえて口に残る皮は剥いて、とろとろに崩れるようにしています。
大トマト…2個
卵…3個
中華だし…小さじ1/2
オイスターソース…小さじ1/2
1.トマトをよく洗ってヘタを取り、ヘタの反対側に包丁で十字になるよう切り込みを入れます。
2.熱湯に静かに入れて約20秒茹でたら氷水にとって皮を剥きます。
3.湯むきしたトマトを6等分のくし切りにします。トマトの味を控えめにしたい時は1㎝角にするともっと食べやすくなりますよ。
フライパンにごま油をひいて、温まったらトマトを入れて塩(分量外)をかけて、2〜3分強火でじっくり焼きます。
4.卵に中華だしとオイスターソースを入れてよくかき混ぜ、フライパンに入れます。卵の周りが固まり始めたらヘラでゆっくり中心に寄せるようにして優しく混ぜます。
手早く半熟に仕上げて盛り付けたら完成です。
トマトの青臭さをツナとチーズのコク、玉ねぎのさわやかさがしっかりとカバーしてくれています。
チーズをたっぷりとかけて召し上がれ!
大トマト…2個
ミックスチーズ…1つかみ
ツナ缶…1/2缶
玉ねぎ…小1/2玉
1.オーブンを200℃に予熱します。トマトを7ミリ幅にスライスし、耐熱皿に並べます。
2.トマトの上にスライスした玉ねぎ、脂を切ったツナ、ミックスチーズをかけます。
オーブンで約15分焼いたら粒胡椒(分量外)をかけて完成です。