甘酒が体にいいというのは今や常識。
ただ、どのような効果があるのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは甘酒の栄養素や効果を紹介し、そして実際に筆者が甘酒作りにトライしてみました!
甘酒が体にいいというのは今や常識。
ただ、どのような効果があるのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは甘酒の栄養素や効果を紹介し、そして実際に筆者が甘酒作りにトライしてみました!
実は甘酒には種類があるのをご存知でしたか?
こちらでは甘酒の種類と特徴、そして飲む量の目安をお伝えします。
甘酒は日本伝統の発酵食品です。
甘酒の起源とされているのは「日本書紀」に記載された天甜酒(あまのたむざけ)といわれています。(諸説あり)
一晩発酵させるために寝かせることから「一夜酒(ひとよざけ)」や、濃い酒という意味である「醴酒(こさけ、こざけ)」とも呼ばれていました。
今では正月に神社で参拝客に振る舞われることも多いですが、江戸時代には夏の栄養ドリンクとして町で売り回る「あまざけ売り」も見られ、むしろ夏の風物詩だったのだそう。
そんなことから、今も俳句の世界では甘酒は夏の季語となっています。
甘酒がよく飲まれる季節が逆転してしまうなんて面白いですね。
甘酒には米麴を使用した甘酒と、酒粕を使用した甘酒の二種類があります。
米と米麹を発酵させて作る甘酒です。
砂糖を加えないため、自然な甘さでまろやかな優しい味わいが特徴です。
こちらはアルコールを含まないため、お子様やお年寄りの方、お酒が苦手な方など、幅広く楽しめます。
酒粕をお湯で溶き、そこへ砂糖を加えて作る甘酒です。
アルコールが含まれているので、独特な香りと深いコクが楽しめます。
市販されている物は加熱殺菌されているので、賞味期限も半年くらいと長く常温保存できるものが多いです。
米麹甘酒のカロリーは100gで約76kcal。
厚生労働省・農林水産省が提唱している「食事バランスガイド」によると、1日のお菓子や嗜好飲料の目安摂取カロリーは200kcaです。
甘酒を取り入れるとしたらコップ約1杯分の量になります。
米を主な原料としているため、飲み物としてはカロリーが高めです。
酒粕で作られる甘酒は麹甘酒よりもカロリーが低い傾向がありますが、こちらは砂糖の量によってカロリーが変わります。ご家庭で作られる際は砂糖の入れ過ぎは避けましょう。
どちらの甘酒も栄養価が高いのはもちろんですが、飲み過ぎには注意してくださいね。
よく「飲む点滴」と呼ばれている甘酒。体に良いということだけに焦点が当たり、効果を知らない方も多いのでは?
こちらでは、甘酒を飲むとどのような体に嬉しい効果があるのかご紹介します。
甘酒にはブドウ糖やアミノ酸が多く含まれており、体に素早くエネルギーを補給してくれるので、疲労回復を促してくれます。
最近疲れが取れないという方におすすめです。
特に米麹甘酒には、オリゴ糖や食物繊維が含まれています。
腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれることによって免疫力をアップしてくれるので、風邪予防効果が期待できますよ。
腸内環境が整うことでお通じが良くなるのも嬉しいですね。
甘酒に含まれるビタミンB群はお肌のターンオーバーを促進し、ニキビの予防やハリのあるお肌を保つのに一役買ってくれます。
さらに、米麹に含まれるカリウムにはむくみを予防する効果があるといわれていますよ。
栄養豊富な甘酒が炊飯器で作れる! ということで、早速チャレンジしてみました。
今回は米麹甘酒を作ります。
炊き立てのご飯……100g
手でほぐした乾燥米麹……150g
ぬるま湯(熱湯150ml+冷水150ml)……300ml
炊飯釜に熱湯を1/3ほど入れて温めたら熱湯を捨てます。
①炊飯釜にぬるま湯と炊き立てのご飯を入れてよくかき混ぜます。
②混ざったら米麹を入れてよくかき混ぜます。
③炊飯器を保温モードに設定したら、固く絞った濡布巾を乗せてそのまま6〜10時間ほどおきます。温度は60℃くらいを保ち続けるのが美味しく作るコツです。2時間おきにかき混ぜます。
④味見をして甘くなっていたら完成です。筆者はあまりの甘さに感嘆の声をあげてしまいました。水やぬるま湯で1.5〜2倍に薄めて飲んでくださいね。
加熱殺菌した密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。1週間を目安に飲みきりましょう。
こんなに美味しい飲み物が体に良いなんてありがたい限りです。
甘酒を飲むタイミングが分からない……という方のために、日常的な取り入れ方についてご紹介します。
甘酒は消化も良く、糖質を豊富に含んでいるので、朝のエネルギー補給にもピッタリです。
起き抜けの体にあたたかい甘酒が染みわたりますね。もちろん朝食もしっかり摂りましょう。
さまざまな調味料と合わせて、甘酒の甘みを活かした手作りドレッシングとしても使えますよ。
おやつどきは、体内に脂肪を溜め込む働きのあるBMAL1(ビーマルワン)というたんぱく質が一番少なくなる時間帯です。
カロリーが気になるけれど少し小腹が空いてくる……というこの時間に、甘酒を飲んで食欲を落ち着かせるのもいいですね。
甘酒はデザートにもうってつけです。
そのまま飲むのはもちろん、きな粉やはちみつ、季節のフルーツを加えてスムージーにしたり、甘酒でゼリーを作ったりと、さまざまなアレンジも楽しめますよ。