「夏に辛いものを食べて汗を流す」。
日本人なら一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか?
最近では、韓国ブームも追い風となり、辛い食べ物を見る機会や食べる機会が増えています。
そこで今回は、辛いものを食べる効果やメリットについて紹介します。
辛い料理もチェックして、暑い夏こそ汗をかきながら食事を楽しみましょう!
「夏に辛いものを食べて汗を流す」。
日本人なら一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか?
最近では、韓国ブームも追い風となり、辛い食べ物を見る機会や食べる機会が増えています。
そこで今回は、辛いものを食べる効果やメリットについて紹介します。
辛い料理もチェックして、暑い夏こそ汗をかきながら食事を楽しみましょう!
辛い食べ物といえば唐辛子!
辛いものが好きな人は、料理が真っ赤になるまで唐辛子を入れることも珍しくありません。
そんな辛い料理に欠かせない唐辛子には、どんな成分が含まれているのでしょうか。
唐辛子には「カプサイシン」と呼ばれる辛味成分が含まれています。
カプサイシンは内臓神経を刺激し、アドレナリンを分泌したり発汗を促したりします。
「辛いものを食べると汗が止まらない」という現象は、カプサイシンに起因していることがわかりますね。
また、カプサイシンは生で食べるより火を通したり油と一緒に摂ったりすることで、吸収率が約30~70%上がるといわれています。
効率よく摂取するためには、調理方法を工夫するのがおすすめですよ。
唐辛子に含まれるカロテンは抗酸化力を持っており、体内で必要量に応じてビタミンAに変換されます。
カロテンから変換されるビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持や、免疫機能を正常に保つのに役立ちます。
そのため、肌がキレイになったり風邪をひきにくくなったりする効果があるようです。
夏の暑さからバテやすく、食欲が落ちることも珍しくありません。
そんなときにおすすめなのが、辛い食べ物です!
唐辛子の辛味成分は、消化器の粘膜を刺激し、中枢神経を活性化してくれます。
これにより、消化液の分泌が促進され食欲増進につながるほか、消化しやすくなることで内臓の負担も軽減されます。
また、辛いものを食べることで発汗作用が働き、汗をかきやすくなります。
汗には体温を下げる効果があるので、夏こそ辛いものを食べると良いといわるのも納得ですね。
「辛い食べ物は体に良さそう」となんとなく思っていても、実際にはメリットがわからないことも多いですよね。
具体的に3つのメリットを見ていきましょう。
夏は冷房の効いた部屋にいることが多いだけでなく、冷たい飲み物や食べ物を摂る機会が多いですよね。
実は冬場の冷え性だけでなく、夏場の冷え性も少なくありません。
辛い食べ物は体の内側から温められるため、冷え対策になるといわれています。
普段、冷房の効いた部屋にいることが多い人や、冷たいものが好きな人は、積極的に辛い食べ物を食べて体を芯から温めましょう!
唐辛子に含まれるカプサイシンには、代謝を良くする働きがあります。
代謝が良くなり消化が改善することで、老廃物の排出もスムーズになり疲労回復にも効果が期待できるとされています。
また、唐辛子を使った料理の多くは「にんにく」も一緒に使われています。にんにくに含まれる「アリシン」も疲労回復に役立つ成分です。
にんにくを使ったサプリメントや注射など、にんにくにまつわる疲労回復が期待できるものもたくさんありますよね。
唐辛子を摂取するときは、にんにくも一緒に食べることで、より疲労回復に期待ができるでしょう。
さらに、血流が良くなることで育毛効果や毛穴の詰まりを解消する効果もあるようです。
カプサイシンには、前述のとおり発汗作用があります。それによって期待できるのが美肌効果!
発汗や皮脂の分泌が促されることによって、老廃物を出してくれるだけでなく、肌の保湿分・油分のバランスがとれます。
さらに、唐辛子にはビタミンCやビタミンEが多く含まれているため、肌の老化防止に役立つ抗酸化作用によって、美肌効果が期待できるというわけです。
いくら魅力の多い辛い食べ物でも、食べ過ぎると体に異変が起こります。
具体的には以下の4つです。
口が痛くなる
胃腸が荒れる
下痢や痔になる
息切れする
カプサイシンを大量に摂取することで、口や舌が痛くなることがあります。
カプサイシンは水溶性ではなく脂溶性なので、口がひりひりするときは、牛乳やオリーブオイル、生クリームやヨーグルトなどを口に含むとよいでしょう。
カプサイシンには、消化の働きを助けたり血流を良くしたりする働きがありますが、過剰に摂取することで粘膜が傷つき胃腸が荒れるほか、息切れや咳が出やすくなることがあります。
さらに、腸が活発に動くことで消化が活動的になるため、下痢や痔になることも少なくありません。
もちろん、適量の摂取では上記のような症状が現れることは稀です。
一度にたくさん食べるのではなく、少しずつ自分に合った量を食べましょう!
辛いものを食べすぎたときは、カプサイシンの働きが落ち着くのを待たなければいけません。
お腹をホットタオルやカイロで温めるなどして、ゆっくり過ごしましょう。
数時間で落ち着くことが多いので、経過を観察しながら、落ち着くまでは胃腸にやさしい食事を摂るのがポイントです。
最後に辛い料理を5つ紹介します。
家庭で作れるものばかりなので、夏の献立の参考にしてみてください。
家庭料理の定番「カレー」は、スパイスの配分次第で自分好みの辛さに調整できる料理です。
カレーに欠かせないスパイスは、クミン・ターメリック・コリアンダーの3つです。
これらはスパイスのなかでは辛さがマイルドなので、辛いのが好きな人は、レッドペッパーを追加してみてくださいね。
市販のルーで作ったカレーもスパイスを足すことで、自分好みのカレーに仕上がりますよ。
また、青唐辛子とココナッツミルクで作ったグリーンカレーなど、カレーは種類も豊富なので、食べ比べてみるのもおすすめです。
唐辛子の辛さと豆腐の甘味が絶妙な「麻婆豆腐」。
自分好みに豆板醤や唐辛子を入れてアレンジしている人も多いのではないでしょうか?
鶏がらスープやにんにくなども使用しているため、辛いだけでなく深い味わいもやみつきになりますよね。
また、山椒を加えることで、唐辛子とは別の辛さを楽しむこともできますよ。
中国四川省で生まれた「担々麺」は、赤いスープが印象的な辛い麺料理です。
トッピングにはひき肉やザーサイが使われており、ひき肉も味噌と豆板醤で辛く味付けされるのが一般的です。
熱い麺と辛い味付けで、汗をかきながらすすりたい一品ですね。
寒い冬に鍋料理を食べる家庭は多いですが、夏こそ熱い鍋を食べたい季節!
いつもの鍋にキムチを入れると、簡単にキムチ鍋が完成しますよ。
キムチと合わせてコチュジャンを入れると、甘辛い鍋に仕上がるのでおすすめです。
辛い食べ物というと、中国や韓国料理を思い浮かべがちですが、イタリア料理の「アラビアータ」も忘れてはいけません。
アラビアータはトマトソースのパスタですが、唐辛子をふんだんに使っているため、刺激的な辛さを堪能できます。
にんにくやベーコン、バジルなどをお好みで入れてもおいしいですよ。
※紹介した効能効果は、成果を保証するものではありません。