敬老の日は、必ず3連休になるうれしい祝日。
おじいちゃん・おばあちゃんのところへ顔を見せに行こうかな……、なんて考えているご家庭も多いのではないでしょうか?
せっかく敬老の日をお祝いするなら、主旨や成り立ちなどを理解しておくのが◎。
子どもに「敬老の日って何?」と聞かれたとき、スラスラと答えられるようにしておきましょう!
この記事では、敬老の日の意味や成り立ち、おすすめの過ごし方をご紹介します。
敬老の日は、必ず3連休になるうれしい祝日。
おじいちゃん・おばあちゃんのところへ顔を見せに行こうかな……、なんて考えているご家庭も多いのではないでしょうか?
せっかく敬老の日をお祝いするなら、主旨や成り立ちなどを理解しておくのが◎。
子どもに「敬老の日って何?」と聞かれたとき、スラスラと答えられるようにしておきましょう!
この記事では、敬老の日の意味や成り立ち、おすすめの過ごし方をご紹介します。
日本では、敬老の日は憲法によって定められた「国民の祝日」の一つ。
多くの学校や公共機関、会社などはお休みとなります。
では、そもそも、敬老の日とはどんな意味を持つ日なのでしょうか?
「国民の祝日に関する法律」によると、敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ための日だとされています。
普段から顔を合わせていると、改まって感謝の気持ち・長寿のお祈りを伝えるのは何だか照れくさいですよね。
「お礼を言わなきゃ……」と思いつつ、後回しになっている方もいるのではないでしょうか?
そんな方にとって、敬老の日は日頃の感謝を伝える絶好のチャンス。
年に1度のイベントに乗っかって、おじいちゃん・おばあちゃんに、「いつもありがとう」「元気で長生きしてね」と伝えてみましょう。
敬老の日は、「9月の第3月曜日」と定められています。
ですので、2022年の敬老の日は、9月19日の月曜日です。
元々は9月15日と定められていましたが、連休を増やすための「ハッピーマンデー」が適用され、現在のかたちとなりました。
すなわち敬老の日は、毎年必ず3連休になるということ。
ちょっと遠くのおじいちゃん・おばあちゃんのところにも、顔を出しやすいですね!
世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上が高齢者。
とはいえ、敬老の日について「○歳になったらお祝いすべき」などという決まりはありません。
多くの家庭では、「孫ができた=おじいちゃん・おばあちゃんになった」としてお祝いするケースが多いようです。
ただし、高齢者として扱われるのを好まない方も多く見受けられます。
敬老の日をお祝いするときは「高齢者だから」という面を強調するのは避けましょう。
実際、敬老の日に関するいくつかのアンケート調査をみますと、祝われたい人は10数%だったり、祝われた人が30%程度だったりと消極的です。
その一方で、祝われるなら孫に祝われたいという回答が80%以上と大多数を占めているそうです。
ですので、「孫にとってのおじいちゃん・おばあちゃんだからお祝いしたい」とアピールした方が好印象です。
現在は、元気なシニアが多いですので、直接的に老人扱いをするのは時代に合わないのかもしれませんね。
それよりは、母の日や父の日のように祖父母の日などにしてしまった方が、浸透しやすいかもしれません。
敬老の日ともう一つ、9月15日には「老人の日」というものがあります。
敬老の日が9月の第3月曜日に移行したことに伴い、それまで敬老の日とされていた9月15日は「老人の日」へと変わりました。
老人の日は、老人福祉の啓蒙を目的としたもの。
「日本国民が老人福祉に対する理解を深めると同時に、老人とされる人々も自分の立場を自覚しよう」という意味が込められています。
毎年9月15日から21日までは「老人週間」としてさまざまなキャンペーンが展開されます。
ご家庭でも、「高齢社会」「高齢福祉」について少しだけ考えてみてはいかがでしょうか?
敬老の日は、日本が超高齢社会に突入する以前から存在しました。
しかしなぜ、敬老の日をお祝いするようになったのでしょうか?
敬老の日の由来について見ていきましょう。
敬老の日の由来となったのは、1947年9月15日に兵庫県多可郡多可町八千代区(旧野間谷村)で行われた、「としよりの日」だといわれています。
敬老行事を行う習慣は多くの人の共感を呼び、兵庫県全体、さらには全国的な行事として広く行われるようになりました。
敬老の日のお祝いが広く浸透したことを受け、1963年には、老人福祉法のもと「老人の日」が制定されます。
これが1966年には「敬老の日」へと変わり、9月15日は「老人を敬い感謝を示す日」として、国民の祝日となりました。
小さな村の敬老行事に起源を持つ敬老の日。
由来を知って、「どうして9月15日だったの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
なぜ敬老の日が9月15日だったのかというのは、諸説あります。
一つ目は、聖徳太子(しょうとくたいし)が「悲田院(ひでんいん)」を建てたのが9月15日だったという説です。
悲田院とは、高齢者や障害者、孤児などの救済のために建てられたといわれる福祉施設。
社会的弱者を救うという精神は、日本における福祉の源ともいわれています。
「お年寄りを敬い大切にする」という敬老の日の主旨とマッチしており、敬老の日の起源ではと考えられているのです。
二つ目は、元正(げんしょう)天皇が養老の滝を訪れたのが9月半ばだったという説です。
養老の滝とは、「貧しい息子が滝から出る美酒を老いた父に飲ませると、父がみるみる若返った」という伝説のある滝です。
元正天皇はこの滝に興味を示し実際に足を運んだのだとか。
11月には元号が改められ、養老元年となりました。
天皇が滝を訪れたのが9月半ばだったため、としよりの日が9月15日に開催された、という説があります。
敬老の日は、おじいちゃん・おばあちゃんに日頃の感謝の気持ちを伝えるチャンスです。
家族みんなの顔を見せて、楽しい1日を過ごしてもらいましょう!
敬老の日におすすめの過ごし方を紹介します。
個室があるお店なら、外食のハードルも下がります。
家族だけで気兼ねなく過ごせるので、おじいちゃん・おばあちゃんもリラックスして過ごせるでしょう。
人気店はすぐに満席になってしまうため、早めの予約がおすすめです。
また「外食はちょっと……」という人は、自宅で食事会を開いてもよいでしょう。
料理が負担になってしまう場合は、ケータリングという手もあります。
敬老の日らしい特別感が出るよう、飾り付けやテーブルセッティングを頑張ってみてはいかがでしょうか?
感謝の気持ちをプレゼントに込めて贈るのもおすすめです。
相手の欲しいものが分かっているのであれば、感謝の気持ちとして贈ると喜ばれます。
また、負担にならないものを贈りたいのであれば、お菓子や飲み物などの消えものが安心。
普段自分では購入しないような、ちょっと高級なお菓子・食べ物・飲み物を贈ると喜ばれますよ。
おじいちゃん・おばあちゃんが喜ぶものといえば、やっぱり孫からのプレゼント!
子どもと一緒に、敬老の日にふさわしい制作にチャレンジしてみましょう。
ASOPPA!では、子どもでも簡単に作れるお花などのレシピがたくさんそろっています。
たくさん作って画用紙に貼り、メッセージを添えてみてはいかがでしょうか?
おすすめのレシピは、以下のとおり。
ぜひ子どもと一緒に作ってみてくださいね!
簡単に作れるメッセージカード。
シールを貼ったりイラストを描いたりしてオリジナリティを出しましょう。
子どもの写真を貼って贈れば、おじいちゃん・おばあちゃんがもらってうれしいメッセージカードとなるはずです!
9月9日の重陽の節句(または菊の節句)で長寿の象徴として菊を飾ったり、お酒に浸けたりします。
そんな秋らしく、そして長寿の菊をたくさん作って画用紙にペタペタと貼ってみましょう!
重陽の節句で重宝される菊ですが、敬老の日になるとNGと言われることも。
長寿の象徴である菊ですが、実はお葬式を連想させてしまう場合があります。
長持ちするなどいくつかの理由でお葬式に用いられるようになった菊ですが、長寿とは反対の印象を持ってしまうことに。
でも、おじいちゃんやおばあちゃんが菊が好きだという場合や気にしないという場合はせめて、白い菊を避けるようにしましょう。
花束にして贈れるチューリップ。花の部分は簡単なので、小さな子どもにも作りやすいでしょう。
作り方としてはチューリップだけしか書かれていませんが、上の画像を参考に花束にしてみてくださいね。
高齢化社会といわれて何年も経ちますが、実際に日本はどれくらいの長寿なのでしょうか?
ここでは健康寿命(自立した生活ができる期間)についてWHOが調査した結果をご紹介します。
「World health statistics 2022(2022年世界保健統計)」によると日本の健康寿命は男女平均で74.1歳となっており、なんと世界一位なのです。
男女別でも一位となっています。
それだけ長寿の方が増えていますし、元気なシニアが多いということだと思います。
日本を支えてきてくれた方々にしっかりと感謝を伝えられると良いですね。