-第5回-【3分でわかる!】お風呂・ご飯など…育児をやっているのに、やっていないと思われてしまう前にチェックしておきたい3つの心がけ!

公開日:2022/03/25

-第5回-【3分でわかる!】お風呂・ご飯など…育児をやっているのに、やっていないと思われてしまう前にチェックしておきたい3つの心がけ!

日々、お仕事、家事、子育てを頑張っているパパの皆さん、こんにちは!

子どもが生まれ、自分なりに子育てを一生懸命しているなかで、こんなことを感じたことはありませんか?

 

・自分に対して、妻がなんかイライラしている

・妻から色々細かく指摘されたり怒られたりすることが増えた

・自分の子育てに自信が持てない

 

「なぜだろう?」「どうすればいいんだ?」

分からないことだらけで、戸惑うこともありますよね。

 

ここでお届けするのは、そんな思いを抱えるパパ、またもっとレベルアップしたいパパに向けた、応援コラムです♪

 

保育学・父親支援の専門家であり、三児のパパでもある小崎恭弘(こざき やすひろ)先生に、「もっと!愛されパパになるための心がけ」を聞きました!

 

今回は、【パパが見落としがちな育児・気づきにくい育児】に焦点を当てた内容です。

 

【ママの声】育児における「気づきや意識の差」について、パパに知ってほしいこと

育児において、ママがパパにもっと気づいてほしい部分は、どんなところで、どんな思いを抱えているのでしょうか。

まずはママの声を一緒に見ていきましょう! 

※2021.3「育児において、配偶者にもっと知ってほしいことや意識してもらいたいこと調査」(フレーベル館・子ども子育て研究室調べ)自由記述回答より一部抜粋・一部調整

  • 「食べさせる、着替えさせるだけでなく、準備から片付け、歯磨きなど付随すること全部育児だということをわかってほしい。」

  • 「子育ては積極的で満足しています。でも、子どものお世話が子育ての全てじゃないことを知ってほしい。出かける際の荷物の準備、成長に合った服やおもちゃの新調、離乳食作り、触れるものの除菌なども含まれることを知ってほしい。」

  • 「できたご飯を食べさせるだけ、お風呂に入れるだけ、ではなく、あやしながらご飯を作っていたり、お風呂上がりに急いで体を拭いたり保湿したりしているのをわかってほしい。」

  • 「おむつ交換のタイミングをもうちょっと気にして見てほしい。」

  • 「食事やおやつの量や栄養バランスをもっと意識してほしい。」

  • 「子どもの衣類の洗濯や必要なものの在庫管理、月齢に合わせた育児のやり方など、目に見えにくい部分は妻の負担になりがちなので、少しでも夫も意識してくれると助かる。」

  • 「予防接種の管理や、色々な物の管理など名もない育児、といえるようなことほど私が一人で担っているので、もっと聞いてほしいし、自発的に知識を得ようとしてほしい。」

 

皆さんは、どのように感じられたでしょうか。

「育児の全容が見えていなかった」

「自分の思っていた“育児”は狭いものだった。でも、細かい部分はよくわからないし、気づけないこともある…」

そんなパパへ。

 

愛されパパになるために、パパはどんなことを心がければよいのか?

こざき先生と一緒に考えていきましょう~!

 

【必見!】愛されパパになるために

【こざき先生】

上記にあるママのパパへの思いを見ると、共通点がわかります。

それはパパが「細やかな配慮に欠けている」という点です。

 

最近は、積極的に育児に家事に取り組むパパが増えています。家庭の中でそれなりに役割分担や担当などができていることも多いと思います。

 

そのこと自体は、とてもステキなのですが、

惜しい!もう一歩!

 

あともう一歩、何かが足りないのです。

 

「何かが足りない」背景にあるものとは?

なぜなのか。多分それはママとパパで見ている景色が違うからだと思います。

 

パパは、育児を「点」で見ているけれど、ママは「線」で見ています。同じ空間と時間の中にいても、そのようなことは多々あり得るのです。

 

その根底には、子育てや子どもに対する責任感や意識の違いがあるのではないでしょうか。

 

もしかするとパパは、ママに比べて、「自分が子どもを守る・育てる」という当事者意識が少し低いところがあるのかもしれません。

 

子育てはママのお手伝い、アリバイ作り、になっていませんか。「子どもは好きだけれど、面倒くさいことは勘弁してください」というところでしょうか。

そのような考えを持っていたとしたら、だめですよ~!

 

準備や段取り…。全体を見る目を養おう

例えば、お風呂。これだって、先ほど【ママの声】でも少し出てきましたが、入る前の準備があり、出てからの対応があります。つまり、お風呂に一緒に入っただけでは、「子どもと一緒にお風呂」の一部しかやっていないのです。

 

また、予防接種のスケジュール管理、おむつのストック管理、成長に合わせた服の準備などは、お風呂、寝かしつけ、おむつ替えなどの育児に比べると見えにくいかもしれませんが、子どもを育てていくうえで、これらの管理や準備だって、とても大切なことです。

 

もしかしたら、

パパは育児をやっているつもりでも、それは一連の流れの一部であったり、

ママが自然にやっていることでパパはまだ気づけていないことがあったり、

そういうことは生活の中で様々あるのかもしれませんね。

 

 

子育ては生活の中にあり、終わりがありません。次々にいろいろなことが起きてくるものですし、いつどのような緊急事態があるかもわかりません。

 

そのように思うと、準備や段取りがとても大切になります。

 

しかし、その視点を持てずに、目前の子どもしか見ていないということはありませんか。

その点ママは、生活や子どもの育ち全体を見ていることが多いのです。

 

局所だけを見ているパパと全体を見ているママ、ピッチャーと監督のようなものです。

そうだとしたら、子育てにおいて、そのような状態のままでよいのでしょうか。

 

ママからはSOSが出ているかもしれないことを頭に入れておいていただくとよいかなと思います。

 

お互いが見ているものを意識し、確認など声に出してコミュニケーションをとる

そのような状態を変えていくためには、まずはママが見ているものを意識しましょう(同じくママもパパが見ているものを意識することが大事です)。

そして同時に、今見えているものをお互いに確認したり、話したり、積極的に声に出して表現して、コミュニケーションをとっていきましょう。

 

 

大切なのは、ママと一緒に育てていくという当事者意識と、子育てと生活の一体化です。

子どもの機嫌が良い時だけ、自分が得意なものだけ、ではなく、全体を見る目を持ちましょう。

 

細かいところに配慮できるパパは、家族を幸せにできるパパだと思いますよ!

 

【まとめ】愛されパパの心がけ

  • 「自分が子どもを守る・育てる」という当事者意識を持ちましょう!

  • 準備や段取りなどを意識し、全体を見る目を養いましょう!

  • お互いに相手が見ているものを意識し、自分が見えているものを確認したり話したりなど声に出して伝え、支え合っていきましょう!

監修者プロフィール

小崎 恭弘(こざき やすひろ)

大阪教育大学教育学部教授。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。東京大学発達保育実践政策学センター研究員。

兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年勤務。三人の男の子のパパで、それぞれに育児休暇を取得。それらの体験をもとに「父親の育児支援」研究を始める。NHK「すくすく子育て」等のテレビ出演や、ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信を行う。父親の育児、ワークライフバランス、子育て支援、保育研修等で、全国で年間60本程度、これまで2000回の講演実績を持つ。

イラストレータープロフィール

ヒビユウ

イラストレーター。三重県在住。

3歳差兄妹と夫との絵日記をSNSで綴っている。

著書「ヒビ家のムスコとムスメ1・2巻」河出書房新社。

Instagram @hibi_yuu


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